あなたは大丈夫?プロセス重視の落とし穴(最強の仕事術①)
結論:プロセス重視では目的達成が遠のく危険性がある
突然ですが、あなたは普段の仕事を通じて、着実に目的に近づけていると自信を持って言えますでしょうか。世間では、結果よりも過程(プロセス)が大切と言われることがよくありますが、本当にそうなのでしょうか。
今回は、外資系金融機関のマネージャーを務め年収2000万円を稼ぎつつ、副業でYoutubeチャンネルのハック大学の運営なども行うぺそさんの著書「行動が結果を変える ハック大学式 最強の仕事術」から、プロセス重視の落とし穴について解説します。
プロセス重視の落とし穴
本来評価されるべきなのは「結果」であり、「プロセス」は評価すべきではない。プロセスを過度に評価してしまうと本質を見失ってしまう。
プロセス重視のデメリット
①努力の方向性が間違っていた場合に、その間違いに気付きにくくなる
②過去に自分が信じた方法・手段に愛着が湧いてしまう
正当化バイアスが正しい方向へ修正することの障壁となる
目的達成のためにやるべきこと
プロセス重視とは「作業が目的化している状態」を意味する。目的達成のために求められるのは「作業を目的とせず手段と割り切り、本来の目的に向かって動く状態を作り上げること」である。
○アクションプラン
「その手段によって本当に目的に近づくことができているか」を定期的に疑う
<所感>
今回は「最強の仕事術」で学んだ「プロセス重視の落とし穴」についてお話しました。これは、大切な時間や労力などを無駄にしないためにも、是非とも注意したい考え方です。
過程を重視して努力を評価するというのはよくある考え方ですが、努力の方向性が間違っていたら時間や労力を使うだけになってしまいます。例えば、定期的に開かれている会議やミーティングなどの多くがこれに当たると思います。
前に所属していた研究系の部署では月末に報告会があり、そのための資料を毎月作成して発表していました。
報告者(実験担当者)の目的は「速やかにデータを取り、課題を解決すること」ですが、手段の一つである「会議を開催し、アドバイスをもらうこと」が目的化しており、部署として多大な時間を奪われていたように感じます。
1年間に報告会に費やす時間(概算):(資料作成 120分×報告者15人+発表時間20分×報告数15件×出席者20人)×12回=93,600分=1560時間
現在所属している技術系の部署でも毎月の報告会がありましたが、時間と労力に見合う成果が得られないという理由で無くなりました。その結果、目的達成のための業務に費やす時間が増え、目的に向かって着実に前進できていると感じています。
みなさんの周りにも、手段が目的化されている(プロセス重視の)業務があれば、ぜひとも無くしてみてはいかがでしょうか。