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サンセバスチャンだけじゃない!パンプローナでピンチョス巡り①

冒頭紹介した通り、パンプローナのあるナバラ州は元々バスク地方の一部。

バスク語やバスク建築、バスク文化が根付いています。そしてもちろんバスクの食文化も。ということはもちろんピンチョスも!実際パンプローナの町には多くのピンチョス・バルがありました。

そして、バスク地方のビルバオ、サンセバスチャン、ビトリア、オンダリビアなど過去に行っていますが、今回いろいろハシゴをしてみてパンプローナも同等くらいのクオリティだと感じました。

ちなみにバルセロナにはブライ通りというピンチョス・バルが並ぶ通りがあり、日本のガイドブックにも大々的に載っていますが、安いだけで正直あまり美味しくないところがほとんど。2000年代後半に次々と出来たらしいですが、基本バルセロナはピンチョス文化はなく、アルコール類はバスク地方と比べると値段が高いのでハシゴ文化もありません。

そんなわけでパンプローナのピンチョス巡りは楽しみでした。今回はスペインの新聞やグルメガイドを参考に周り、どこのバルでもお薦めと言われる品を最低1品はオーダーしました。前半(旧市街周辺)と後半(サン・ニコラス通り)に分けてお伝えします。


パンプローナでのピンチョスのオーダーの仕方

ピンチョスは地方や町によってオーダーの仕方が異なります。去年バスク地方に行ったときにまとめたバルセロナやバスク地方のピンチョスのオーダーの仕方はこちら。

パンプローナのオーダー方法はバスク地方とは少し違っていました。

温かいピンチョスはケースに入っておらず、注文が入ってからキッチンで作るサンセバスチャン等と異なり、温かいものも目の前のケースに入っているのがほとんど。そのため温かいピンチョスのメニューはなく、指で刺してオーダーができるのが良いところ。ただ調理済みのものを電子レンジ等で温めるだけになるので、出来立てはなかなか味わえません。

支払いも後払いのところもあったものの大抵がオーダーごとに即支払いでした。価格は品によってマチマチなのはサンセバスチャンなどと一緒です。そのため、バルセロナのような食べた分の爪楊枝を数えるシステムではありません。

市庁舎からすぐ、目移りするIruñazarra

まず最初は旧市街の中心、市庁舎近くにあるIruñazarraへ。

意外と地元の人が多かったです。

ピンチョスはケースにズラリ。

パンプローナは内陸にありますが、魚介もそこそこの品揃え。

結構どれも大きさが大きいです。

色々あって目移りします。

まずはナバラ州の白ワイン、Orchidea(€2.70)。

タコとジャガイモ(€4.20)。ガリシア州名物であるガリシア風タコを串刺しにした感じです。

チストラ(チョリソー・ソーセージの細い版)とパドロン・ペッパー(しし唐の辛くない版)のピンチョス(€2.50)。ナバラ州産のチストラは有名でバルセロナでも売られています。

塩とパプリカパウダーぐらいの味付けなのに、タコのピンチョスが美味しい♪タコもじゃがいもも茹で加減が丁度でした。チストラは考えてみれば家でも同じものが簡単に作れるのでもっと手の込んだものにすれば良かったです。

ミシュランガイド掲載の老舗、Bar Gaucho

次は、1968年創業の老舗ピンチョス・バル、Bar Gauchoへ。どのガイドにも名店として掲載されているお店です。

ちょうどスペインのランチ時間が終わるころで比較的空いていました。パンプローナはランチから夜遅くまで通しで営業しているところが多くて便利。

ケースが曇っているので見づらいです。

パンプローナではどこのお店もポーションが大きくてびっくりでしたが、こちらもやはりどれも大きいです。

こちらのお店も魚介もいくつか。

チャングーロ(カニ)はサンセバスチャンでもちらほらありました。

マヨ系が多いでしょうか。

ポテトが上に乗ったマッシュルームクリームなども。

トルティーヤ(スパニッシュ・オムレツ)も二種類。

ワインは白ワインで知られるルエダ産(€2.40)。普通のワインでした。ピンチョスは迷いましたが正直あまり美味しそうなものがなかったので一品だけに。頼んだのはボンバ(€3.60)。

ボンバはバルセロナではバルセロネータ地区の名物として知られていますが、パンプローナにも。普通のスペインのコロッケがクリームコロッケ風なら、ボンバはジャガイモとひき肉で日本のコロッケ風。まん丸の形でトマトベースとマヨベースのソースがかかっています。

有名店なので期待していたのですが、見た目通りちょっと雑な味で至って普通で、ちょっとソースが多すぎでした。スペインのビブグルマンやガイド掲載店は結構外れが多い気がします…

トルティーヤで有名なBar La Navarra

朝食には旧市街のすぐ南にあるこちらのBar La Navarraへ。

中年や高齢者の男性が一人でふらっと来て、新聞を読んでいたりする一見良くあるバル。ここはスパニッシュオムレツのトルティーヤが有名だとのこと。サンドイッチとトルティーヤしかなく、トルティーヤもジャガイモ入りの一種類だけでした。

フォークが突き刺さって出てくると日本人だったらドキッとしますが、スペインでは結構普通に刺さって提供されます。コーヒー(€1.50)とじゃがいものトルティーヤ(€2.40)。パンよりお腹が満たされるのでかなりコスパが良いです。

とろ~りとして美味しく、ポテトももっちりしていて私好みのトルティーヤでした。個人的には玉ねぎ入りのほうが好きですが、スペインでは玉ねぎを入れる派と入れない派で論争になるのだとか。

次回後半はピンチョス・バルがひしめくサン・ニコラス通りをハシゴします。

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