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フランスとカタルーニャの食文化が共存する仏コリウールの青空市場

前回はスペインとの国境に近い地中海に面した美しい町、フランス・コリウールの町歩きでした。

今回はコリウールの青空市場です。週2で開催されるということでその日に合わせて訪れました。

旧市街のすぐ外にある小さい広場で開催されていて大賑わい。

洋服も並びます。

お土産やクラフトなどもいろいろありました。

お目当てはやはり食料品です。

いびつな巨大トマト。この辺りのルーション地方のもの。カタルーニャの赤と黄色の縞模様の旗が。この辺りはカタルーニャ圏なので町中でこの旗をよく見かけます。

数々のスパイス。

南欧ではお馴染みのオリーブ。

ソーセージの数々。すごい数のハエが群がっていて買う気にはなれませんでしたが、お店の人は気にする様子もありません。

チーズ。見てもいろいろあって良く分かりません…

フランスのカタルーニャ地方で特にイースター前からイースターにかけて食されるというBunyeteと呼ばれる揚菓子。

スペインのカタルーニャでは見たことない気がしますが、同じくイースターにかけて食べられるBunyolsと呼ばれるドーナツのような揚菓子に名前が似ているので、起源は同じなのかもしれません。

フランスお馴染みのカキ。その場でシャンパンと一緒に食べることができます。

広場だけかと思えば、その外にもズラリと出店が並びます。

ピレネー山脈のあるピレネー地方のチーズ

鴨やチキンなどのグリルも。

こちらにもオリーブ。

パエリアを売るトラックが2台もありました。パエリアはレストラン等、結構どこでもあってこの辺りでは根付いているよう。

パエリアはもともとスペインのバレンシア発祥。バレンシアの人たちはカタルーニャ語と類似のバレンシア語をを話し、文化的にも近いので広まったのかもしれません。バレンシアでは18世紀の文献でパエリアが食されていた記録があり、それより前から食されていたのではないかということ。この辺りはもともとはスペインの北西部を支配していたアラゴン王国の一部。1659年にフランスの一部となり、1793年から13か月ほどスペインに占領された歴史もあります。スペイン時代に広まったのか、それとも比較的最近のことなのかどうなのでしょうか?

そして、ハンモックを売るお店に鯉のぼりのようなものがいくつも吊るされていました。

とにかくすごい賑わいで、フランスとカタルーニャの両方の食文化を垣間見れ面白かったです。


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