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城壁が見事!オスタルリックの中世祭へ
バルセロナから近郊電車で北東に1時間弱ほど行ったところにあるオスタルリック(Hostarlic)という小さな町。
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毎年イースターの週末に中世祭が開催されるそうで、イースターは商店なども休業が多くバルセロナであまりすることがないので、今回訪れてみることにしました。
中世祭はカタルーニャ州内の様々な町で開催されるので過去にいくつか訪れています。どこも屋台はほぼ一緒なので1-2回行けばたくさんかなという感じなのですが、オスタルリックの町にはお城があり、中世祭期間中は無料開放しているということでそれを目当てに行きました。
素晴らしい城壁
駅から数分ほど歩くと突如中世後期に建設されたという立派な城塞が現れます。城壁やお城はバルセロナ近郊でもたくさんありますが、これほど素晴らしいものはなかなかありません。
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すぐに城壁内には入らず、まずはぐるっと城壁の周りを歩いてみました。壁一面の建築資材を調達せず建築費が安く済むことから、城壁の壁を利用して建物を建てるのは昔は珍しくはなかったこと。欧州のいくつかの町で見ています。
ところが、オスタルリックの城壁は少し他とは異なり、城壁を一部壊して穴を開け、窓とガレージを設置しています。正直これには、「えっ、歴史的建造物に!」とびっくりしました。建物自体はかなり古いですが、比較的最近リノベーションされたようです。
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塔にも住宅があるようです。
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多くの人で賑わう中世祭
城壁が途切れたところに広場があり、キッズエリアがありました。係員が手動で回すメリーゴーランドや観覧車。中世にそれらがあったかどうかは疑問ですが、アイディアとしてては良いです。
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細い通りにはアクセサリーやソーセージ、チーズなどを売る露店が並びます。建物もキュート。
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市庁舎前では中世の音楽を演奏にあわせて女性が踊っていました。
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市庁舎前にある町で一番高い中世の塔は見事。
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ソーセージ屋さんだったか、中世の恰好をした豚のぬいぐるみがキュートすぎでした。
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食べ物の屋台もいくつか。中世祭の食べ物は豪快なものが多いです。
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足だか手が伸びちょっとグロテスクな肉の塊。
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またまた肉の塊!
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お決まりパエリア。
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中世のケバブ屋もありました。
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逆光なので見えにくいですが、丘になっている部分がお城で、その右手にオスタルリックの旧市街が広がります。
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旧市街の目抜き通りは中世の旗が良い雰囲気を醸し出しています。
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いかにも中世っぽい小路。
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城壁から望む景色
途中城壁に登れる箇所があったので登ってみることにしました。お祭りなどの無料開放以外のときは市役所前の観光局で一人5ユーロを支払い鍵をもらって自分で鍵を開けて見学するようになっているそう。
一つの塔のてっぺんから眺めた城壁の景色。
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下を見下ろすと中世祭で賑わっている様子が伺えます。
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城壁の外には山や畑、植林された白樺の林が広がります。
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バルセロナ門からお城へ
バルセロナ門という門がありとても立派です。お祭りのため飾られた旗と併せるとまるで中世にタイムスリップしたよう。
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門からは坂を上ってお城まで行きます。18世紀に建てられた城塞。
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お濠にはキッズのためのアーチェリー体験などができるエリアも。係の人たちも中世の恰好です。
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籠を編む実演。旧市街に籠屋さんがあったのでそちらの職人かもしれません。
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鍛冶屋の実演。
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お城の建物ではギロチンなどの処刑器具が展示されていました。17世紀終わりに中世の要塞とお城はほぼ破壊されたそう。その後18世紀初めにはフランスが脅威となり、モダンな要塞が必要とのことでお城と要塞は再建されたそうです。ところが努力は虚しく結局1809年にナポレオン軍に占領されてしまったそうです。
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剣術の実演。女性のほうが迫力がありました。
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お城から眺めた旧市街。
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日本では知られていない小さな町ですが、欧州人に人気のコスタブラバからのエクスカーションとして、夏のシーズンには観光客が訪れるようです。とにかく城壁が素晴らしいキュートな町でした。