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綿津見
2020年4月2日 20:53
2020年2月 - 3月の短歌、20首。---------------------春、なにか大事なことを忘れているような気がして口を噤んだ1時間あれば来れると知っていて1度も見なかった夜の海たぶん明日世界が終わってしまうから君だけといるため海に来た白く染まる息の向こうで唇に添える人差し指の細さよ潮風がひときわ強く吹きなびくあなたの髪に透ける朝焼け夢をみるクジラの背び