綿津見
毎月の短歌のまとめ
ひとの作品の感想。
一番上に固定するための、自己紹介と創作履歴をまとめた記事です。 適宜更新していきます。(2020.09.20更新) 綿津見 わだつみ / wadatsumi 来世はクラゲになりたい 日常呟き多め、短歌と文章を気の赴くままに。 雑記 (ここ):https://note.mu/unclear_09 サイト:http://clew09.web.fc2.com/ 短歌:@lakes_beneath メール:unclear09*gmail.com (*→@) 基本的にTwitt
11月下旬ですね。気温が低くなり、本格的な冬となってまいりましたが(と思いきや夏のようなところもありますが)、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。 こちらはまだ夏の概念の中にいます(企画の関係で)。 夏ごろからずっとやっているweb企画について、フライヤーを作成いたしました。 ぜひお手に取っていただきたいなと思いまして配布のお知らせです。 ポストカードサイズのフライヤーです! 下記の皆さまに配布していただきます。 この夏の記念に、あの夏を幻視するために。 機会がありました
note(日記と言うより月報)を書きたいなあとぼんやり思っていたらぼんやりと日々が過ぎ、前回の記事から早三か月以上が経過しておりました。 ようやっと近況報告をします。別に何の報告義務がある訳でもなく、相変わらず私事の純度100%、プライベートと創作関連の記録です。 前回の記事を書いていた5月末の私は住所固定無職だったのですが、10月からの職が決まりました。 いやまだ働いてなかったの?と思われる方もいらっしゃると思うのですが(そもそも無職だったの?と思う方もいるかも)、まだ
57577。 2013-2020年の短歌より。 何度でも言うよあなたが呆れても下手な鉄砲数撃ちゃ(当たれ、) 学生よ誇らかにあれ制服は初期装備かつ最強装備 絨毯も家具の一つもない新居 フローリングでミルクパズルを 持ち物は携帯ひとつ 行き先は無人島ではないから平気 降り注ぐ星の欠片を一身に浴びてこのまま溶けてもいいな 手を引いて煌めく夜の波を縫う 小柄な君とはぐれぬように 群青と星でつくった王冠を捧げに上る螺旋階段 新月の輪郭へ向け弾丸を放て合図のあと一斉に
2020年4月 - 6月の短歌、27首。 --------------------- 春風にもう黙してはいられない花びらを手に握り込んでいる アンダンテでゆく金曜日 電車だってひとつ見送るくらいの気持ち 気まぐれに購っただけの一輪の水を毎日換える横顔 軽くなったペットボトルを飲み干して思いあまってぐしゃりと潰す あのひとに会いに行かなきゃいけなくて毒を呑んでる暇とかないの 今しがた気づいたような振りをしてスコールの打つベランダを見る 遠ざかるテールランプと落ちた呟きも篠
水煮さん(@mizuni_can)に占星術鑑定をしてもらった記録、【後編】です! 前編はこちらから↓ 前編にも書きましたが、教えていただいた私の人生/創作のテーマは「世界を知るための『試行錯誤/思考実験』」でした。 細かいものをもっと細かく知りたい。 目の前にあるものを知りたい。 より面白い、より美しいものを求めていく。 社会的立ち位置としては「管理する人」。 こだわりが強い。 また、ちょっとした贅沢、「気取った生活」を提供する人だと教えてもらいました。 それを伺った上
先日、水煮さん(@mizuni_can)の占星術鑑定を受けてきました。 占星術とは何ぞや……というレベルで街の占いに行ったこともなかったのですが、今回の経験はとても楽しかった!ので、自分用も兼ねてレポを書こうと思います。 ※あまりにも……あまりにも文が長くなったので前/後編に分けます。 楽しみが2倍!!(ということにしておいてください) 後編はこちら↓ --- 水煮さんの占星術鑑定とは まず、今回、占星術鑑定をしてくださった水煮さんのプロフィールを引用します。
前回ここに日記を書いたのが4月1日なので、ほぼ2か月書けない状態のままここまで来てしまいました。 私は自分を、もやもやした感情未満のものを何とか内言にして文章にして、ともすればそこで感情を初めて規定するような人間だと思っていました。なので2か月も放置するとは……、という静かな驚きをもってスマホに表示される日付を眺めてしまいます。 さすがに無理やりにでも何か書いておきたいなと、メモ帳アプリを開いている状態です。 とは言え今月もTwitterには張り付いていました。自分でもツイ
主催しようと思っているweb企画の、企画書めいたもの。 アンソロジー企画を主催するときは構想用のノートを用意するのですが、web企画は気軽にやりたいのでノートまでは使いません。 ただふと思い立ち、現時点での構想を書いておこうかなと。 自分の思考整理用なので、企画へのご参加を検討くださっているからといって読んでいただく必要はありません。 参加者さんに読んでいただきたい内容は、(これから作る)企画サイトにすべてまとめます。 (ご検討くださっている方がいらしたらめちゃくちゃ嬉し
2020年2月 - 3月の短歌、20首。 --------------------- 春、なにか大事なことを忘れているような気がして口を噤んだ 1時間あれば来れると知っていて1度も見なかった夜の海 たぶん明日世界が終わってしまうから君だけといるため海に来た 白く染まる息の向こうで唇に添える人差し指の細さよ 潮風がひときわ強く吹きなびくあなたの髪に透ける朝焼け 夢をみるクジラの背びれに添うようにしずかに息を吐く夢をみる -------------------
4月です。皆さま健康にお過ごしでしょうか。 インフラやサービス業等々、外に出ざるを得ない方、お疲れさまです。ありがとうございます。 エイプリルフールの楽しいネタならいざ知らず、デマを発信する人やらそれを容易に信じて拡散する人やら、質の低い情報の蔓延とネットリテラシーの低さに辟易する日々ですが、それとは相変わらず全然関係なく近況報告をします。他人を考慮しない、私事の純度100%ですのでご承知おきください。 前回、2月末のnoteの時点では現在進行形で“逃亡”をしていたの
読んだ本の感想を書くときは大抵ツイッターに流してしまうのですが、どこからどこまでがネタバレにあたるのか分からなくなったのでこちらに置いておきます。 もともとツイートしようと思っていたものなので長くはないです。 モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ─月下鴨川奇譚─ 集英社オレンジ文庫 著:水守糸子 価格:640円+税 江戸末期の天才絵師が描いた妖怪画「月舟シリーズ」。 持ち主を憑き殺すというそれを、子孫である詩子(うたこ)は憑物落としで祓っている。 幼馴染の青年七森(ななもり)と
主催していた企画「アンソロジー光」の初頒布を終えたあと、参加者さんに当企画についてのアンケートを行いました。 これは私が反省会を行い、記録として残しておいて未来の自分に活かすためです。 「アンソロジー光」(以下、アンソロ光)にご参加いただいた皆さま、アンケートという最後の最後までお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました。 結果をもとに改善点を探ったり満足したりします。 いただいたご意見は参考程度に留め採用しないこともあります。 企画の具体的な方法か
“逃亡”をした話をします。 世間の情勢が色々とざわついており落ち着かない日々ですが、それは置いておいて今回もごく個人的なことを書きます。 逃亡をした、と過去形と言うよりは現在進行形ですが。 仕事を辞めました。 これまでこのnoteという場で心情をストレートに吐き出してきましたが、遡ってみるとその時その時の思いがリアルタイムで分かって、その変遷が個人的には面白いというか興味深いです。 (12月半ばの記事だけ消しました) 結局、職場の人たちへは2、3日かけて、1人ずつ
2月9日に開催された、COMITIA131に参加してきました。 前回11月24日のCOMITIA130が、アンソロジー光の初頒布ということもあって気持ちも実際もそわそわあわあわしていたのですが、今回は新刊も無いのでわりとゆったりした回でした。 あんまり細かな記憶が残っていないのですが、楽しかったという幸福感はあるので見返すためにまとめておきます。 今回も、ツイッターでお世話になっているこうあまさん(@kouama)にお手伝いいただきました。このnoteを毎回見てくださ
2019年12月-2020年1月の短歌、14首。 --------------- 眠らないまま朝焼けの色をしたクラゲとなって揺蕩えたなら 何者かになりたいような顔をして本当は何にもなりたくなくて 押しボタン式の信号、指先を惑わせたまま動けないまま ▶にふれてまどろむ可逆性ばかりの夜のスマホの火花 唇の端から零れ落ちていく水溶性の言葉を見遣る 藍色の夜の帳に包まれてホットミルクを啜る2時半 引き鉄の重さ軽さも知らないで緑のフェンス越しの街並み 飽和して溢