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綿津見
2020年2月13日 20:10
2019年12月-2020年1月の短歌、14首。---------------眠らないまま朝焼けの色をしたクラゲとなって揺蕩えたなら何者かになりたいような顔をして本当は何にもなりたくなくて押しボタン式の信号、指先を惑わせたまま動けないまま▶にふれてまどろむ可逆性ばかりの夜のスマホの火花唇の端から零れ落ちていく水溶性の言葉を見遣る 藍色の夜の帳に包まれてホットミルクを