居酒屋さん カメになる
売り上げ減少に悩む居酒屋のご主人とお話しする機会がありました。
周辺に競合する店が増えて、どう対応すればよいのか知りたいとのご要望でした。
「やっぱり、ライバルの○○屋を潜入偵察して、マネしたほうがいいのかな?」
早くもご主人はご近所の競合店調査にやる気満々のようです。
「やってもいいですけど、
どうせなら超繁盛店を見た方がいいかもですよ。
東京へ行きましょう!」
「え?」
その時、イソップ童話「ウサギとカメ」が頭の中でリンクしていました。
駆け比べに油断したウサギが、カメに負けてしまった、誰もが知るあの話です。
遅くてもコツコツ取り組めば、きっと勝機がやってくることを語っているのですが、
この二匹の「視点」はどこにあったのでしょう?
おそらく、ウサギは競争相手のみを、カメはゴールを見ていたのではないでしょうか。
もし、カメがウサギだけを見ていたら、寝ているウサギを見て自分も休んだかもしれません。でもカメはゴールを見ていたから走り続けたのです。
身近な競合相手の動向を探ることは大事ですが、
さらに一歩も二歩を進んだ時代の最先端に触れ、自店をどんな店にしたいかビジョンを考え、そこを起点に中長期的な戦略を立ててゆくことが、相手に振り回されることなく、店を変化させてゆく大事なプロセスだと思ったからです。
さっそく、お店を休みにして、東京へ出向いて泊りがけの探索を終えたご主人から連絡がありました。
「目からウロコ、想像以上に進んでた。ちょっと考えてみるわ」
早くも自分のゴールに視線が向いているような変わりぶりでした。
この記事は「かず☆幸せ案内所」の記事が起点になっています。
かずさん、ありがとうございます。
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