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ハムストリングスのすすめ

 ハムストリングスとは、太ももの裏側にある半膜様筋、半腱様筋、大腿二頭筋の総称である。
 太もも(ハム)の裏側にある膝近くの腱(ヒモ=ストリングス)を形成していることが筋名の由来である。

1 分類
   ハムストリングスは、主に坐骨結節から起始し、外側ハムストリン
  グスと内側ハムストリングスに分類することができる。

2 半腱様筋・半膜様筋
 ⑴走行
   半腱様筋は坐骨結節に起始し、脛骨粗面の内側に停止する。半膜様筋
  は坐骨結節に起始し,各6つの組織に停止する。
   
   半腱様筋は半膜様筋上を走行し、両筋は股関節の伸展,膝関節の屈曲、
  下腿の内旋に作用する。
   
    内旋作用については,半腱様筋のほうが強力である。

 ⑵機能
   日常動作では、歩行や前傾した体勢から上体を起こす動作などで
  使われる。
   スポーツ動作では、ランニングやダッシュ、走行時に脚を前方に
  振り出す際、膝下にブレーキをかける重要な役割がある。

3 大腿二頭筋
 ⑴走行
   大腿二頭筋長頭は、座骨結節に起始し腓骨頭に停止する。
   大腿二頭筋短頭は、大腿骨粗線外側唇に起始し、長頭腱を介して
  腓骨頭に停止する。
   両筋肉とも膝関節の屈曲、下腿の外旋に強く関り、長頭は股関節の
  伸展にも関与する。
   短頭はそのほとんどを長頭に覆われており、体表からは観察
  しにくい。

 ⑵機能
   日常動作では、歩行や前傾した体勢から上体を起こす動作などで
  使われる。
   スポーツ動作では、ランニングやダッシュ、走行時に脚を前方に
  振り出す際、膝下にブレーキをかける重要な役割がある。

 ⑶股関節肢位による大腿二頭筋作用の違い
   大腿二頭筋は、股関節が伸展位にあると長頭が緩むため、膝関節を
  屈曲する作用は短頭に依存する。
   股関節が屈曲位では、長頭は適度な伸長が得られ、短頭とともに強力
  に股関節屈曲に作用する。
   短頭は短関節筋であるため、股関節肢位の影響は受けない。

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