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“ゆるす”ということ
ゆるす
許す
赦す
この言葉を聞くと、宗教的なイメージを持つ人も多いだろう。
しかしこの言葉は、「自分を、そして人を癒す言葉」なのだ。
量子場調整®では、“周波数の高い言葉”としてよく使用されているが、実際この言葉を発すると、場が変わるのだ。
だから、人だけでなく、色々な出来事に対しても使用しており、その効果は非常に高い。
日常において“ゆるす”という言葉を使うとき、多くは人に対して上からものを言っているような感があるが、実際にはそういうことではない。
この言葉は、わたし達が考えるよりも奥深い。
例えば、自分に対してゆるせないことがあるとき、自分をゆるすことが出来たなら、自分を責める気持ちや罪悪感、そして欠乏感を癒すことが出来る。
言うなれば、「自分のありのままを受け入れゆるす」ということだ。
そこには、期待も理想もこうあるべきというものは一切存在しない。
正直、言葉でいうのはたやすい。
実際には「自分をゆるす」という行為、なかなかできるものではないだろう。
こうあるべき自分、理想の自分、それらに届かない自分をゆるせないことは誰にでもあることだ。
だから、自分をゆるせなければそれでも良い。
そのゆるせない自分をゆるせばよいだけだ。
これだけでも、自分の今の状態をあるがまま受け入れていることになる。
“ゆるせない”と言っているとき、わたし達の心身には緊張が入り、「本来の自分からはかけ離れている状態である。」と言える。
もしも、ゆるすことができたなら、それは心身のゆるみも意味する。
心身を弛緩させる効能があるのだ。
ゆるす=ゆるむ
聞いたことがある人もいるかもしれない。
これができるようになると、力みが抜ける。
そして、自然体の自分となることで、悩み事が悩み事でなくなったり、物事がうまく運んだりするのだ。
だからゆるすことで、自分をニュートラルな状態に戻すのだ。
いわゆる、物事のコントロールを手放している状態とも言える。
故に、生きやすくなるのだ。
自分で自分に“ゆるさない”“ゆるせない”という呪縛をかけることで、わざわざ自分を苦しめることはない。
だけど人間誰しも、自分を責めたいときはあるだろう。
でも、そんなときほど「ゆるす」ということを意識してほしい。
自分を楽にする、一つの秘訣だ。
わたしも何度となくこの言葉で救われ、気持ちが軽くなった。
物事にも変に執着しなくなったように思う。
人に対するゆるしも、基本的には自分に対するゆるしと同じだ。
自分の思うとおりにならない人に対して、わたしたちは“ゆるせない”という気持ちを抱く。
自分の期待や理想に反している人をゆるせないのだ。
そして、自分がしてはいけないと思っていることを平気でやってのける人をゆるせないのだ。
これも結局は、自分のこころの中で起こっていること。
本当は自分の問題。
だから、相手をゆるすという行為を通して、自分をゆるすのだ。
“ゆるし”とは、全てを癒す万能薬。
ぜひとも、試してみて欲しいと思う。