鞍馬欄子

プログラマ。精神疾患でもちゃんと生きている記録として書いてます。 うつ病休職→復職→退職、2022/5/1から障害者雇用枠で再就職。

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  • 2023年BEST4

    2023年にビュー数の多かった記事BEST4です。

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同僚は年上彼氏と同棲して犬も飼っているのに、私はうつ病で生活保護水準で生きながらえているー持つ者と持たざる者ー

私は前職をうつ病を理由に辞めている。ハンデを持ちながら働く人に優しくない会社だったからだ。 でも人間関係はとても良好で、できるなら辞めたくなかった。最終出社日は泣きながら退社したし、退職後も送別会を開いてくれた。 でも正直言うと、苦手な人がいた。 別に嫌なことをされたわけじゃない。一方的に苦手な人がいた。ちゃんと言うと苦手でもないし、嫌いでもない。そこそこ仲良くやっていたけれど、でも、心がざわざわする相手だった。 中途入社のKちゃんKちゃんは私が新卒で入社して半年後くらい

    • 彼らの住む世界は光か、影かー映画『関心領域』

      加害の上に成り立つ幸福は光だろうか、影だろうか。そんなことを考えさせられるような映画だった。 映画『関心領域』1945年、アウシュヴィッツ収容所の壁の向こうで幸せに暮らす一家。子供たちのためにプールまで設置された広大な庭付きの一軒家。幸せな日常。収容所から上がる煙。叫び声。銃声。 暗転とライティングこの映画で不穏さをより強調させているのは暗転とライティングだろう。映画開始冒頭1分程度はスクリーンが暗いまま、音楽だけが鳴り続ける。その後映し出されるのはのどかな風景と家族たち

      • 居場所を失うということは、希望を失うということ―映画『あんのこと』

        居場所を失った経験なら、私にもある。それはたいそうなことじゃなくて、例えば父親と連絡がつかなくてもう頼れないとか、病気で会社を辞めて社会との繋がりがなくなったりとか、恋人と別れて絶対的な味方を失った気分になったりとか、そんなことだ。誰しもが少なからず、そんな経験をしたことがあるだろう。 でもある日、全ての繋がりが音を立てて崩れていったら…? 映画『あんのこと』主人公のあんは母親に虐待されて育ち、売春をし、覚せい剤までやっていた。覚せい剤使用で取り調べを受けた際に出会った刑事

        • 書く仕事がしたい

          もうだいぶ前のことになってしまいますが、下記のイベントに参加しました。 簡単に言えば、「エッセイの書き方講座」。実は「かがみよかがみ」等のWEBメディアにこれまで何度か寄稿させていただいております。 小学生の頃から作文を書くのは得意でしたが、あれも言ってしまえばエッセイのようなもの。その時からやりたいことは一貫していたのかもしれません。 と言っても今まで他人の記事を見よう見まねで書いてきたもので、エッセイの書き方を学んだわけではありません。何事も基本からということで講座に

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        同僚は年上彼氏と同棲して犬も飼っているのに、私はうつ病で生活保護水準で生きながらえているー持つ者と持たざる者ー

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        • 2023年BEST4
          4本
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          『ホス狂い』以外の生き方がわからないりりちゃんと、『病人』以外の生き方がわからない私

          私の人生、病気しかない どれだけ振り返っても、私の人生、病気しかない。 中学生の時にメンタル不調を起こして入院した。中学・高校合わせて4年間不登校だった。せっかく受験して入った学校だったのに、何もかも台無し。 高校2年の秋、このままじゃいけないと思って大学受験を決意。それまで飲んでいた大量の薬も勝手にやめた。医師は何も言わなかった。突然学校に通えるようになって、元気な大学生活を過ごす。今思えばあれも躁状態で、病気の症状だったのかもしれない。 社会人になって、また「うつ病

          『ホス狂い』以外の生き方がわからないりりちゃんと、『病人』以外の生き方がわからない私

          人生の大決断その3・年収いいところを蹴って今の会社に入社

          前職はうつ病で辞めた。人間関係が良かったので、障害者雇用枠を設けてもらって働き続けたいと考えていたが、金銭的に厳しくて無理だった。 毎月手取り13万くらいが振り込まれる給与明細を見て泣く。それが辛くて、抜け出したくて、今後のことが何も決まってないのに突発的に辞めた。今思えば抗うつ剤の副作用だったかもしれない。 辞めると決めてから最終出社日まで1ヶ月半。まだ障害者枠で働くか一般雇用で働くか決めかねていて、両方で転職活動を開始した。 一般枠は転職サイトに登録して自分で応募したり

          人生の大決断その3・年収いいところを蹴って今の会社に入社

          If (I = 'Depression') {... } /*うつ病だからって人生終わらない*/

           私の夢はバリバリのキャリアウーマンになることだった。専業主婦だった母親を見て、専業主婦だからこその辛さがあると思ったからだ。だから私は自分で稼ぐ。誰にも頼らず一人で生きていく。そう思っていた。でも私は社会人2年目で、うつ病になって会社に行けなくなった。  新卒でエンジニアという仕事を選んだのは、お給料がちょっとだけ良くて、手に職をつけられると思ったからだ。お給料だけで考えたら営業職を選んだ方が良さそうだけれど、口下手に営業は到底できそうにない。幸い、時代はエンジニア不足。

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          人生の大決断その2・無い内定でローン組んで芸能事務所の養成所に所属

          大学4年の秋なのに就活が終わってない。とりあえずやらなければならない卒論に逃げた。 就活は出版社を中心にやった。ありきたりだけれど本が好きで、書くことも好きだったから出版社。書店でアルバイトしていたこともあって、宣伝の仕事につきたかった。でも私がやりたいのは宣伝だけ。大体の出版社は総合職採用だ。最初はほぼ営業に配属される。営業ができる自信は無かった。編集者になりたいわけでもない。宣伝だって興味があるだけで、書店でたまにPOPを作っていたくらいだ。多分私は出版社に向いていない

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          人生の大決断その1・受動態もあやふやな不登校からの大学受験

          中3の学内模試の順位は下から2番目だった。学年ビリでもなければギャルでもない。偏差値30いくつと言ったところだろうか。それもそのはず。私は中学1年の夏休み明けから学校を休みがちで、中学2年の冬には完全に教室から撤退していた。 学校に行かなくてもちゃんと勉強している不登校の方もいるが、私は勉強そのものに対してノイローゼ状態だったので全くしていない。故に成績が悪かった。最後に受けた英語の授業は、これから受動態を本格的に学ぶ直前だった。受け身が取れない女である。 高校入試は志望校

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          マッチングアプリで出会ったホストを今でもたまに思い出す

          以前こんな記事を書きました。 この記事の中に出てきたホストを今でもたまに思い出します。 元気かな? そう思って彼のお店のサイトを見てみたら、彼の名前は無くなっていました。 ごめんね、応援してやれなくて。 マッチングアプリで一番初めに出会ったのが、ホストだった3月。少し暖かい日だった。 会う前日に友人と会っていて、マッチングアプリで知った人と明日会うことを伝えていた。 「何でその人を選んだの?」 と友人に聞かれて、 「顔?」 と答えた。 アプリの仕様上、年齢も知らない。

          マッチングアプリで出会ったホストを今でもたまに思い出す

          「自信がない」という職業病【未経験エンジニア】

          文系大学から未経験でエンジニアとして就職し、社内SEに転職して、エンジニア歴は5年目となった。 右も左も分からない、先輩の言っていることが呪文にしか聞こえない新人時代に比べればわかることは増えた。それでも、私はわからないことが多い。 エンジニアという職業には、プログラミングが趣味でそれをそのまま仕事にしている人がたくさんいる。趣味とまで言わなくても、専門学校や大学でちゃんと勉強してきている人だって多い。 そんな中で私は、就職してから勉強を始め、お金をもらうためにエンジニアを

          「自信がない」という職業病【未経験エンジニア】

          若者へ、ローンはなるべく組まない方がいいぞ(当然)

          大学生~社会人になって、ローンしまくりの人生だった…。 現状、このローン返済が家計の重荷になっている(自業自得)。 このローンさえなければ貯金できた(かも)しれないと思ってやまない。(そしてこういうやつはたとえローンが無くてもできない。) 今回は私のローン失敗談義をさせてほしい。 第一のローン、奨学金(160万)まず、家・車とかの大きな買い物でもなければ、借金はしない方がいい、というのは理解している(つもりだった)。 お金に関する事細かな教育を受けたわけではないが、そこは何

          若者へ、ローンはなるべく組まない方がいいぞ(当然)

          26歳女がマッチングアプリしまくった結果報告~『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記』読んでみた~

          突然で申し訳ないが、私は4年間彼氏がいない。 社会人1年目に別れて以来、誰とも付き合ってないし、そういう関係にもなっていない。 同じく彼氏と別れた友人からマッチングアプリを勧められやってみたが、知らない人と会うのが怖いしそんなコミュ力持ち合わせていないしで、マッチしても会わない天然サクラ女子になってしまった。(ちなみにアプリごとに集まる男性の層が違うため、それが面白くて一通り有名どころのアプリは手を出した。)でもそれだけ。そもそもそんなに恋愛したいわけじゃなかった(絶賛仕事

          26歳女がマッチングアプリしまくった結果報告~『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみたヤバい結果日記』読んでみた~

          ここに住みたいと思った場所が、川端康成の最期の場所だった

          大学卒業後に地元に帰った友人が、年明けに東京に遊びに来ることになった。 彼女は葉山美術館に行きたいとのこと。 逗子葉山にある県立美術館らしく、都内からは少々遠いが一緒に行くことになった。 Me time年が明けて、今年の目標とかやりたいこととかいろいろ考えた。 自分の今目指しているものといえば「昇給」なのだが、久々にポジティブな感情でやりたいことを考えたので、関連でこちらの本も読んでみた。 本の内容については触れないが、自分のやりたいことが本当にポジティブなモチベーショ

          ここに住みたいと思った場所が、川端康成の最期の場所だった

          死ぬまでにやりたいこと考えたら弟に行き着いた

          先日、今年やりたいことを考えました。 目標を掲げるのは久しぶりのことなので、さあどうしようと思っていたのですが、こんな記事を見つけました。 こちらの記事で紹介されていたのはこの本。 https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4776211378/toyokeizaia-22/ こういった自己啓発本(?)の類って、読んで満足して特に行動しないという落ちになりがちなので購入することはあまりないのですが、今回はちょっと気になったので購入して読んでみまし

          死ぬまでにやりたいこと考えたら弟に行き着いた

          年収コンプレックス

          前職の同期会にて、同期にめちゃくちゃイケメンの彼氏がいることが発覚した。 彼女はもうめちゃくちゃな美人で、多くを語らず、彼氏がいるかどうかもはぐらかしていた。 別の同期が、休日に彼女がイケメンと一緒にいるのを目撃したことにより発覚。 どこで出会ったのか聞くと、「友達が起業していて、その起業パーティーで」だそうだ。 彼女は我々と違う世界線にいることを知らしめて、その話は終わった。まあ、それも本当の話かは知らないけれど。 美人は大変だ。でも、その才能を持っていない人間からしたら

          年収コンプレックス