書く仕事がしたい
もうだいぶ前のことになってしまいますが、下記のイベントに参加しました。
簡単に言えば、「エッセイの書き方講座」。実は「かがみよかがみ」等のWEBメディアにこれまで何度か寄稿させていただいております。
小学生の頃から作文を書くのは得意でしたが、あれも言ってしまえばエッセイのようなもの。その時からやりたいことは一貫していたのかもしれません。
と言っても今まで他人の記事を見よう見まねで書いてきたもので、エッセイの書き方を学んだわけではありません。何事も基本からということで講座に参加しました。
その際に紹介されていたのが下記の本。
私は今、本当に書く仕事がしたい。
5年やって気づいてしまった、SEとしての限界
新卒で文系からプログラマーとして就職し3年、社内SEに転職して2年。前回の転職では給料を落とさないよう、まだ伸びしろがあると言い聞かせて同職種を選びました。転職先はとても働きやすかったです。ええ、とても。でも正直、SEに向いているかどうかと言われると、やっぱり前職時代と同じ感想。向いているとは思えませんでした。
そしてここでも前職時代と同様、「スキルは問題ない。向いていると思うよ」という評価もありました。傍から見ていれば向いているように見えるのかもしれません。でももうやっていける自信はありませんでした。
今の先輩はプログラミングがすごくできる人です。年は私の親と同じくらい。それくらい離れているなら実力差があって当然なのですが、私は多分、彼のようにはなれないなと思いました。どれだけ時間をかけても。
私が理系だったら、プログラミングが好きだったら、せめて技術に興味があれば努力し続けられたかもしれません。でもはっきり言って興味がない。ITの知識がついていくことは楽しかったし、良かったと思っています。でも自ら学んでいく気概はもうありませんでした。「仕事なんだから頑張れよ」っていう感じなんですが、転職するのが当たり前になってしまったこの時代、「別の仕事をしたい。できれば書く仕事がしたい」と思ってしまいました。
ライターへの転職は難しい
と言っても私にはライター実績はほとんどありません。そして、ライターの求人はほとんどが経験者採用。3年程度の実務経験が求められます。今働いている会社が副業可だったら、仕事をしつつ実績を積んで転職…ができるのですが、残念ながら副業はNG。規制も厳しめです。未経験枠を狙うしかありません。
未経験枠で転職活動をしていて、面接まではいけるのですが採用には至りませんでした。
転職活動をしていて困ったことは2つ。
ひとつは年収がガクッと下がってしまうような求人が多いこと。
もうひとつは求人には未記載だったのに、面接に行ったら風俗系やギャンブル系のメディアを扱っている会社だったということが大半だった点です。内容自体に偏見等はないのですが、面接に行って「なんか思ってたんと違う」ことが多くありました。会社側としてはギャンブル等の文言があると求人広告に載せてもらえないなど事情があるようです。
取材ライターの心得
本の話に戻しましょう。
講座内で紹介されていた本『書く仕事がしたい』は、いわゆる文章術が紹介されている本ではなく、「書き手としてどうやって食っていくか」のノウハウが詰まっている本です。その中でも特に取材ライターのお話が多かったように思います。正直私は「書く」ことしかこれまでやってきていません。エッセイも自分の話を書くだけだし、すでに取材されたものを文章化するようなことしかやっていません。でも、この本を読んで取材ライターには「聴く
く力」「質問力」が試されているな~と思う点が多くありました。
新卒就活時代、私は「営業だけは絶対に向いていないからやめよう」と思っていて、プログラマーを選びました。でも、ライターってどっちかっていうと営業に近いんじゃない⁉という感じです。「書く」行為だけ取ったらプログラミングに近そうなのに…。
しょうもない話なのですが、私は最近AIが自動でマッチングしてくれるタイプのマッチングアプリを利用しています。そのアプリを使うと「デートレポート」と言って自分のデートを相手に評価された結果が返ってくるのですが、そこでしっかり「会話が浅い。もっと相手に興味を持ちましょう」と言及されました(笑)
人に興味を持つなんて一番苦手なのに、ライターなんて務まらないんじゃ…と一抹の不安を覚えました。
SE辞めた後の転職先
結局、今回総務の仕事にご縁があり転職することが決まりました。
総務というと会社のなんでも屋という感じですが、私も今のところ全貌はつかめていません。ただひとつ面接時にお話があったのは「社内報の制作に関わってほしい」ということ。チームごとに全く異なる仕事をしているため、チーム間でナレッジを共有したい!と、社内報を強化しているそうです。つまり、会社内の「取材ライター」の役目を担うということ。先ほどもお話ししたように質問力に自信がないため不安が残りますが、「ライター」という職種ではなくても、書くことを仕事にすることができそうです。
文章が好きで、文学部に入って、プログラマーになって。回り道をしてしまいましたが、やっと好きなことに関われそうです。これが吉と出るか凶と出るか。今から楽しみです。