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『真夏の朝の体験会』ワークショップ開催レポート

こんにちは。
海とミライのがっこうnoteをお読みいただきありがとうございます。

2024年7月28日、8月4日、横須賀走水にある、かねよ食堂にて、海とミライのがっこうワークショップ第二弾『真夏の朝の体験会』を開催いたしました。

当日は台風の心配もありましたが、総勢22名の方にご参加いただき、
両日とも乗船体験をお楽しみいただくことができました。

それでは、ワークショップの模様をお届けいたします!


ワークショップの概要

どんなコンセプト?

季節は夏休み。
せっかくなので親子で楽しみ、貴重な夏の思い出になるだけでなく
自由研究など子どもにとっても多くの学びがある体験をお届けしたい。

そんな想いのもと、
夏の朝しか味わえない体験として、
静かな朝、波の音、鳥のさえずりを聞きながら、
静かな海辺に集まって、漁船に乗って、漁へ出る。
仕掛けた網を引き揚げて、獲れた魚で作る朝ご飯。

自然を五感で味わえる、貴重な体験をお届けしました。

プログラム内容

夏の朝を存分に味わっていただくために、以下の通り、三部構成で企画しました!

[第一部]自然や音を聞く
[第二部]自然の中へ
[第三部]自然の恵みをいただく

ワークショップの様子

※第1回、第2回の様子をまとめてお伝えします。

[第一部]自然や音を聞く

かねよ食堂前の浜辺を歩きながら、
鳥のさえずりや波の音に耳を澄ませ、自然をより身近に体で感じることから始まりました。
早速参加してくれた子ども達も貝さがしや浮いているクラゲを捕まえたり、
ぴょんぴょん虫に驚いたりと浜辺で暮らす生き物に興味を示していました。

早朝5時前から浜辺の生き物を観察
ジョンさんの説明を聞く参加者の皆さん

ジョンさんからのはじめの挨拶ではこれから始まるワークショップに期待が膨らむようなメッセージがありました。

日常において「朝」という時間は日中過ごすための準備の時間が多く、「過ごす」という時間の費やし方ができていないのではないか。
そんな「朝」にフォーカスして、きれいな海や鳥・蝉の鳴き声も味わってほしい。


[第二部]自然の中へ

早速、今回のワークショップの目玉ともなる刺網漁体験へ向かいます。
皆さんにお楽しみいただくために、30m水深でカマスやあじをとるために、事前に網を仕掛けてもらいました。

船に向かう道中でも橋の上から魚を発見…!


乗船しいざ出発!
乗船後半組に手を振ります


潮風を感じながら、いざ仕掛けた網へ!


今回は2~4反の網を仕掛け、機械で網を引き揚げます。
実際に引き揚げる場面では、「何が獲れるかな?」と皆で一点集中、網にかかった魚を見つけた時は歓声が上がるほど盛り上がりました。


なにが獲れるかワクワク!
カマスがとれました!

第1回目は大豊漁、第2回目はなんとか参加者人数分の魚がとれたというところでしたが、皆さん貴重な漁体験お楽しみいただけたのではないかと思います。


獲れた魚を観察


また、第2回目は参加者が多かったため、乗船待機中は走水水源地へお味噌汁用の水を汲みにいきました。
走水水源地は「ヴェルニーの水」と湧水が名付けられるほど、非常に歴史ある場所です。
横須賀に在住するスタッフからそのエピソードをご紹介しながら、朝のゆったりと流れる時間を楽しみました。

走水水源地は、明治9年、フランス人技師ヴェルニー指揮のもと、日本の近代化が始まった横須賀製鉄所(後の造船所)の用水として使用したことに始まる歴史ある水源地です。
 煉瓦造貯水池とコンクリート造浄水池は、共に国登録有形文化財・日本遺産構成文化財に指定されており、今なお現役施設として活躍しています。

 一日約1,000立方メートル涌き出る水はミネラルを豊富に含み、美味しいことで有名です。 「ヴェルニーの水」と名付けられたこの湧き水は、駐車場敷地内の水栓から飲むことができます。

走水水源地 | 横須賀市観光情報 (cocoyoko.net)


[第三部]自然の恵みをいただく

いよいよ、獲れたお魚で朝食づくりです!

獲れたお魚をつかって、魚の捌き方をレクチャーしながら、
お味噌汁の出汁とりやつみれ、お刺身など
朝食に使う魚の種類によって調理体験もしていただきました。

鮮度の見極め方やどれが心臓の部位なのかなど
スーパーに並んでいる切り身のお魚では学べない新たな気づきも楽しみながら、皆で協力して朝食を完成させました。


捌き方をレクチャー
つみれのために魚をたたきます
調味料と合わせてまぜまぜ
水源地でとったお水もお味噌汁に使いました
炭火で焼くカマスが美味しそう!


青空の中美味しくいただきました!
漁でとれたお魚は新鮮!


ワークショップの終わりにはジョンさんから参加者へこんなメッセージが贈られました。

子どもにも仕事をしている大人にも年代性別関係なく、もっと自然を感じてほしい。
自然を日常に取り入れ、意識が変わると、世の中が良くなるのでは。
自然と触れることは大人になっても思い出せる貴重な体験なので、海や魚、虫など身近な自然を学びとしたきっかけを今後もつくっていきたい。

第2回目は漁の収穫が少なかったものの、それも漁師のリアルです。
朝だからこそ、漁師だからこその醍醐味を知っていただく機会になったのではないでしょうか。

第1回目参加者の皆さんで記念撮影!


参加者からの声

ワークショップ後のアンケートではこんな感想が寄せられました。

漁体験だからこそ学べたこと

・YouTubeで魚を獲るところは見たことがあったけど、実際に見たら迫力があった。

・初めての漁で楽しかったし、捌いた魚の胃袋から小魚が出てきたのを見て、これが餌になるんだ、という事を学ぶことができた。

・実際に体験をしてみると、漁に出た時に船の上で感じる海風や、磯の香り、船の揺れがダイレクトに伝わってきて、感動もひとしおだった。また、船から眺める朝焼けの景色は格別だった。

・焼き魚とたたきと調理方法を変えて、アカモクなど走水の海の幸を一番美味しい状態でいただけた事も嬉しかった。

夏の朝、そして自然の中で過ごすということ

・蝉の鳴き声が想定外だったと伺ったが、それも含めて夏のありのままの姿を味わえて、良き思い出となりました。

・水汲みの前に、水源地の歴史的なお話しを聞いたり、海辺を歩きながらお散歩したのも、ゆったりとした時間を過ごせて良かった

命をいただくということ

・獲りたての魚を目の前で捌いてつみれにしていただくお味噌汁が空腹の身体に染み渡った。正に目の前の命をいただいて、自分の命に変わる体験。リアルに命が巡るということを味わう事ができた。

・今回、朝の漁に出る、というワークショップを通じて命をいただいて自分の命に変えることについて、よりその行為と価値の重さについて感じた。自分の手で命を奪ったからには責任をもってその命を大切に無駄なくいただかなくてはならないし、自然は自分の思う通りに巡らないということも実感した。その分、こちらの思った以上の恵みや感動を与えてくれるのも自然の素晴らしさ、尊さでもあると思う。

漁師の生活を共に体験したことによって、自然とともに生きること、命の尊さ、魚を日常に取り入れるということ、様々な気づきがあったのでしょうか。

ご参加いただいた皆さま
海とミライのがっこうに興味をお持ちいただいた皆さま
次回のイベントもお楽しみに!

また、横須賀 走水で会いましょう!

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