「津軽」太宰治 〜親孝行ってなんぞや〜|読書感想文 #5
太宰治の「津軽」の感想を5分で書く、という暴挙に出ている。
なぜこれをしているかというと、一度書いた下書きが気に入らなくて、なんかうまく書けなくてモヤモヤしていたときに、末吉さんの『発信する勇気』を読み直していたら、「5分で書く」というコツが目に留まったからだ。
そんなことを書いているうちに1分経ってしまったので、早く本題に移ろう。
「津軽」は太宰作品の中でも私が特に好きな作品だ(読んだ作品はまだ少ないけど)。
特に、乳母である「たけ」と再会した場面がいい。
太宰は たけ と会った時に、こんなことを感じたと書いてある。
ああ、わかる。わかりすぎる。
心の平和なんて、日々の生活の中でほとんど感じたことがない。
毎日何かに怯えて恐怖して、まさに「人間失格」の葉蔵状態。
そんな状態だから、たけに会って心の平和を感じられた太宰の姿に、共感して心があったかくなる。
親孝行とは何か。
「倫理」ではなく「自然な情だ」と太宰は言った。
そうか、それでいいんだと腑に落ちた。
無理して自分の気持ちを偽る必要はない。
無理して感謝しなくていい。
感謝したい気持ちはあるけど、いつか心から感謝ができるようになったらよくて、それよりも今は自分自身の心を成長させて守ってあげたいし、心の平和を感じられるようになりたい。
そのほうがよっぽど先だと思う。
ここまで書いて意外と30秒余った。
「津軽」には私が好きな場面がたくさんあるから、次はほかのところも少しずつ記事にしていきたいな。
5分経ったので終わります!!
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