【眼疾患のリスクと睡眠時間】
Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!
・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!
前回は、睡眠不足が神経系に及ぼす影響についお伝えしていきました!今回は、ストレスが睡眠に及ぼす影響について考えていきます!
眼疾患と睡眠の関係
近視を含む主要な眼疾患や、緑内障、白内障、加齢黄斑変性症、糖尿病性網膜症などの加齢性眼疾患は、視覚障害や失明の主な原因です。視力低下は生活の質に大きな影響を及ぼします。これらの主要な眼疾患のリスク要因を理解することは、予防のためにとても重要です。
もしその要因に睡眠の影響があれば、それは睡眠習慣を見直すことで眼疾患を予防できるかもしれません。例えば、白内障は睡眠不足によりリスクが増加すると報告されています。睡眠が不足することによる酸化ストレスに対する回復力の低下、紫外線への曝露の延長、高血圧や糖尿病への罹患増加の結果であると考えられています。
また、糖尿病性網膜症は長時間の睡眠時間がリスク要因になると報告されています。
長時間の睡眠は概日リズムを混乱させることになります。それにより脂質・グルコース代謝の調節不全による網膜代謝に影響を及ぼし、糖尿病性網膜症の発症または悪化させると考えられています。
睡眠時間によるオッズ比
一般的な眼疾患が睡眠時間によってどれだけのリスクがあるか調査したレビューでは、10時間以上の長い睡眠は、近視(OR = 1.02)および緑内障(OR = 3.30)のリスクの増加に有意に関連していたようです。さらに9時間以上の長時間の睡眠では、糖尿病性網膜症のリスクの増加(OR = 2.09)と有意に関連していましたが、近視についてはリスクの減少(OR = 0.51)と関連していたようです。
一方、6時間以下の短い睡眠は、白内障のリスクの増加(OR = 1.18)および加齢黄斑変性症(OR = 3.09)の増加と有意に関連していたようです。目の健康のためにも睡眠は重要なようです!
参考文献
Zhou M, Li DL, Kai JY, Zhang XF, Pan CW. Sleep duration and the risk of major eye disorders: a systematic review and meta-analysis. Eye (Lond). 2023 Sep;37(13):2707-2715. doi: 10.1038/s41433-023-02403-4. Epub 2023 Jan 23. PMID: 36683054; PMCID: PMC10482926.
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