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【内分泌系の異常】~慢性疲労症候群の病態~
Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!
・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!
前回は、慢性疲労症候群の病態として免疫機能の低下についてお伝えしました。今回は、引き続き慢性疲労症候群の内分泌異常について考えていきたいと思います!
ストレスによる2つの反応
以前、慢性疲労症候群について紹介した投稿でストレスの種類についてお伝えしましたが、そのストレスが身体にかかった時の生体反応には2つの反応が起こるとされています。
1つは、視床下部→下垂体→副腎皮質と伝達されるHPA軸と呼ばれるものです。ストレスが加わると、その刺激は視床下部まで伝わりCHR(コルチコロトピン放出ホルモン)が分泌され、脳下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)を分泌させる。そして副腎皮質からストレス対抗ホルモンであるコルチゾールが分泌される一連の反応です。この反応は短期的なストレスへ対抗するための反応であり、長期化するとコルチゾールの影響により免疫機能が低下するだけでなく、前回述べたナチュラルキラー細胞の活動を抑制するため、腫瘍の発生を引き起こすこともあります。
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そして、2つ目の反応は、交感神経の興奮による副腎皮質からのカテコールアミンの分泌です。カテコールアミンは、血管収縮・心拍数増加・血圧上昇・胃の粘膜血流低下位・肝臓からブドウ糖を血中に放出する作用があります。これも長期化することでさまざまな病気を誘発する恐れがあります。
疲労による内分泌系の異常
慢性疲労症候群において、先に述べたHPA軸の異常がみられることは多くの文献で報告されています。
これまでに報告されている異常は、
・血清コルチゾールの減少
・血漿ACTHの増加
・尿中カテコールアミンの上昇
・抗利尿ホルモンの減少と全身水分量の増加
・ACTHによる副腎感受性の亢進と反応性低下
つまり、コルチゾールが枯渇してきている状況でも、かかり続けるストレスに対抗するためACTHの分泌量が増えていきますが、副腎皮質の閾値が上昇しており、多量のACTHがないとコルチゾールを分泌できない状態となっています。HPA軸はストレス反応以外にも免疫・摂食・睡眠・情動・生殖・エネルギー代謝などさまざまな生体活動に関連しているため、慢性的な疲労の蓄積は全身的な不調を招きかねません。
そうならないためにも、日々の睡眠で疲労を解消していきたいものです!
次回は慢性疲労症候群による脳・神経系の異常についてお伝えしていきます!
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