翻訳を始めたばかりの頃、付きっきりで指導してくださっていた先輩に「辞書を引かなかったでしょ。バレてるよ」と言われて恥ずかしい思いをして以来、何百回、何千回見た単語でも辞書を引くようになりました。
その後何年も経ち、自分が指導する立場になってみて知ったことですが…そして主語が大きいですが…
人は!辞書を!引かない!!!持っているのに!何冊も!!!
特にネット検索でわかった気になって辞書を引かないパターンは自分にも身に覚えがありすぎ、事あるごとに「やっぱり辞書を引かなきゃダメ」と言い聞かせています。
特に、訳していてぼんやりとした不安(©芥川)を感じたときは、絶対絶対引かなきゃダメです。このぼんやりとした不安、翻訳を生業にしている方は意味がおわかりだと思いますが、「全部知ってる単語だし、この訳文で意味は通ってるけど、本当かぁ?なーんか変な感じがするな~~🤔」というあれです。
現在翻訳作業中の『Peau d'Homme』でも何度も辞書に助けられています。
恥をさらすようですが、私の心の声つきでご紹介します。語学は恥をかいたらかいただけ上達しますので…
Futur
知ってる知ってる。初級語彙だし、英語のfutureと同じだし、辞書引かなくても絶対大丈夫。「未来」か「将来」だよね~!
え?いやもちろん「未来の(+名詞)」っていう使い方は知ってたけど、futur épouxにしなくても許婚の意味あるの?トラップすぎるでしょ…。
Jeunesse
これも知ってる~!jeune(adj. 若い)の名詞形ね。「若さ」か「若者たち」だな!
女子限定~~~~!!!!なんで~~~!!!!
こうやってnoteにまで書いたのでもう忘れません。でも私はこれからも辞書を引くのだ、絶対知ってると思っても。
辞書編纂者のみなさまに、敬礼!(チッチッ!)