能町みね子『結婚の奴』と『男の皮』〜恋愛を介さないパートナーシップをめぐって
衆院選を控えて、同性婚や選択的夫婦別姓について考える絶好の機会でもありますが(選挙がなくても考えているよ!という方、ナイスです🤝)、現在クラファン中の『男の皮』もこういったテーマと決して無縁ではありません。言うまでもありませんが、ここに書く内容はすべて私個人の考えです。
『男の皮』はまず、着ると男性になれる皮というぶっ飛んだ設定があり、そこが大きな魅力であることは疑いようがありませんが、大枠としては、家父長制という旧弊を問い直し新しい形の幸せを追い求める痛快なストーリーにな