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『総理の夫』原田マハ

総理の夫というタイトルにも関わらず
なぜか読む前から総理の妻のお話かなぁと思っていました
なんと恐ろしい…
総理という役職が男性しかならないだろうという偏見…恥ずかしい…

この作品の夫婦のという在り方がなんだか私には驚きで、でも納得しました。

自分のことは自分でする生活を営んだ。お互いの日常に関心を持ちつつも、干渉はしない。助け合うべき場面では、助け合う。

作中に夫婦の生活について上のように書かれていました
これはすごくシンプルで、
なんだろう…自分のことを誰かに任せようとするから夫婦喧嘩になるのかな…と思えるような生活の仕方でした


世の中には夫婦の家事の比重が偏っているご家庭もあるでしょう
何かをしてあげたいとおもう愛情もあるだろうなぁと思いつつ、何かをしてあげたいと思わせるような人であることも大切なのではなかろうか、とも思いつつ…
どれだけ親しくなろうとも他人同士の生活なのでやはり自分の世話は自分でするという心持ちがある方がいいのでは?と思います
家族は無償の愛での集団ではなく、味方同士の集団なのではないかなぁとしみじみ考えます


「よりよい日本」とはいったいどういうものだろう…
日本という国の現状がよくわからないのです
知れよ!!なんて知識も教養もないやつだ!!と思われる方々が多数でしょう

日本という大きな船の一員である私ですが、
この船が傾いているのか沈没寸前なのか…
きっとこれはいけないことなのだと思います

作中で総理の相馬凛子さんは大きな見直しをされていました
国会議員の給与を半分に減額という現実には起こる日がこないような案件…
国のことを考える人々は本当に日本というものを第一に考えているのでしょうか、それとも自分自身の暮らしや権力の方が大切なのでしょうか

現実に、相馬凛子さんのような
日本を見据えてくれる方が出陣してくれることを願います
改めて日本の未来を考えさせてくれるような、今をともに乗り越えようとしてくれるそんな総理大臣に願いを。


そして孤独な総理の支えとなる夫や妻の方々の苦楽の日々に安息を。


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