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カシオペアの丘で
先日、重松清さんの「カシオペアの丘で」を読了しました。
人生という1本の糸が絡まるようにできているんですね
それも自分1本の糸だけじゃなくて他人たちの複数の糸とこんがらがって絡まっているみたいです
今、認識している穏やかな時間はずっと続くものではなくて
いつだって些細なことであったり突然なことであったりで穏やかさがせきとめられてしまいます
時間は進んでいくのだけれど、自分がとりのこされているようなそんな感じがします
生きるにあたって、誰しも傷つけることも傷つけられることもあるでしょう
その傷たちは
許すことで癒えるのでしょうか
許さないことで癒えるのでしょうか
許すことで苦しむのでしょうか
許さないことで苦しむのでしょうか
そのどれもなのでしょうか
時間というものは永遠のようで
私たちは時間の中の一瞬で
その一瞬のなかに自分の全てが詰まっています
でもきっと自分と出会い遺した人たちが生きる一瞬にも自分の欠片があるのでしょう
一瞬が連続して時間の続くかぎりの永遠にもなりうるのかなぁ
メリーゴーランドのようですね
メリーゴーランドのまわる流れを時間だとして
木馬たちが時間の一瞬たちで
木馬たちが連なってそっと時間と寄り添っています
この作品は命の物語です
命ある私たちの物語です
よければ読んでみてくださいな
みなさまは許す許さないの選択に苦しんだことはありませんか?
どちらになっても、みなさまが晴れやかでいられる方をお選びください