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詩画集

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2015年9月の記事一覧



雲の速さにおびえて
顔を伏して歩く子ら

こんな天気では獣たちも干からびていくだろう
私たちはどうしてこんなに途方に暮れているのだろう

吹き飛ばされた人人を
何もできず見送ることにさえ
私は罪を感じなかったのに
今このなんでもない時になって
私はすべてを贖いたいと思う

風の吹くことを

私はおまえに謝らなくてはいけない

空の高さを

扉をしめて

扉をしめて



うしろ手に扉をしめて
手さぐりに歩きだすと
扉の向こうで
ざわめきが遠く聞かれた

私はおまえを置いていく

はだしの足から
心の底まで冷えてしまった

私は自分と暗闇との区別がつかない

足取りとともに
私はこころをなくしていった

私はそれでも
歩をゆるめることはなかった