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【詩集】空をおよぐ、海をとぶ。

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30代に描いた詩
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2022年11月の記事一覧

【詩】父の笑顔

あの日 父の歩くすがたを なんども振り返って確かめたこと 今でも忘れられない あの日 父は…

高月うみ
1年前
5

【詩】理由

土砂降りの雨のなか 立ちすくんだ そのなかで ふと思い出したのは 夕立の降るなかで帰った …

高月うみ
1年前
7

【詩】理想のなかの現実

夢にまで見たはずの 生活 手にいれたはずの 愛情 慌ただしく過ぎてゆく日常は 上手にリズム…

高月うみ
2年前
5

【詩】ご縁

わたしが幼いころ 祖母がさい銭をいれるとき いいご縁がありますように、と いつも5円玉を出し…

高月うみ
2年前
6

【詩】3月17日

先日、 眠りにつくまえに 夫に とても嬉しい言葉を いただきました 大したことも 出来なかっ…

高月うみ
2年前
6

【詩】感情

感情があるので おなじことを見たり聞いたりしても その時々で感じることや思うことがちがう …

高月うみ
2年前
13

【詩】孤独の粒、涙の数

手のひら 指のさきから 滴り落ちる 孤独の粒 本当の自分を ずっと捜しているけれど 今の自分すらつかめずにいる 頬をつたい 首筋をながれる 涙の数 彼に問いかけられた 問題のこたえは 未だにだせないまま 31歳の捜し物

【詩】ながら

音楽を聴きながら ブラックコーヒーを飲む すっかり 闇につつまれた 22時台の住宅街では まる…

高月うみ
2年前
3

【詩】帰る場所

10代後半から 20代半ばくらいまで はやく家を出たいと考えていた 日本中をひとり旅をして 色…

高月うみ
2年前
3

【詩】キス

次にどんな言葉を 君が望んでいるのか なんとなく伝わった そして どことなく 僕が言おうとし…

高月うみ
2年前
5

【詩】不在

布団にもぐりこんでも 上手にねむれなくって それは いつもは隣で寝ているあなたが 不在だっ…

高月うみ
2年前
2

【詩】波打ち際

この状況で 彼を信じぬくということは 非常にむずかしい 信じたい気持ちと 疑いの心を持ちあ…

高月うみ
2年前
3

【詩】言葉の魔法

言葉には 魔法のようなちからが こめられている むずかしい言葉は必要ないさ かんたんで分か…

高月うみ
2年前
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【詩】自分

自分のことは 自分がいちばん知っていない どんな表情で 接しているか みえないし どんな声で 話してるのかすら しらない 自分の心のなかは 自分がいちばん分かっていない 愛想笑いをうかべて お世辞をきれいにならべて 何が本音なのか ときどき見失ってしまう こんな自分だから 他のひとに嫌われても仕方ないって 本心で言っている? 自分のことを愛せなくても 他のひとが私のことを愛してくれるなんて 本気で思っている? 33歳の笑顔