【詩】帰る場所
10代後半から
20代半ばくらいまで
はやく家を出たいと考えていた
日本中をひとり旅をして
色んなものをみたかった
自転車でも
ヒッチハイクでも
何でもいいから
飛びだしたかった
今おもえば
それは自分の存在を
認めて欲しかったんだと思う
あの頃
度々、家を飛びだしても
行きつく先は
いつもの公園のベンチだった
あれから10年以上
年月がながれたけれど
今でも、時折家をとびだしたくなる
わたしは
こんな小さな世界で
生きているのは嫌だと主張したい
だけどそれは
帰ってくる場所があるから
そんなことを嘆けるのだとふと考えた
33歳の笑顔
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?