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【詩集】月のぬくもり、星のなみだ。

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10代~20代に描いた詩
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2023年1月の記事一覧

【詩】かたづけ

【詩】かたづけ

散らかっている部屋の隅は
散らかっていなくて
そのちょっとしたスペースに座る

あのとき
必要だとおもって
購入したものが

今では、不必要になっている

きっとね
彼もそれと同じなんだ

あの頃は
私のこと必要だと考えてくれていた筈なのに
今ではどうしようかと考えているんだね

【25歳の居場所】

【詩】日常

【詩】日常

幸せな
日常をおくること
心がけていて願っているのに

僕は本当の
幸せが何かわからずに

ほんのちいさくて
それでもやけに目立つ不幸せに
いつまでも
しがみついているんだ

いったい
何が幸せなんだろう

ああ、そうだ。

君がこうして隣に居れば
それでいいんだ

そして一緒に
笑ったり泣いたり怒ったりの
感情を共有できる日常を過ごせたら

それがいいや

【21歳の分かれ道】

【詩】喧嘩

【詩】喧嘩

今夜の夜空はきれいだ

空気が澄んでいるから
闇を月と星が
こんこんと照らしてくれている

僕は冷静になりたくて
家を出てきたけれど
君とこの夜空をみたいなあ。
なんて考えている

君という存在は
大きく僕を前進させて
時にほんの少し後退させる

やわらかい風が
頬をかすめてくれたので
君と仲直りするために
家にかえろう

【20歳の躓き】

【詩】表現

【詩】表現

うまく表現することができない

もどかしくて
はがゆくて
どうしようもないこの感情を

うまく何かにたとえて表現できない

だけどさ
この感情を君に伝えることは簡単だよ
「愛してるよ」
そう言えば伝わるからね

僕が言いたいことは
その6文字ではなくて

君が笑えば嬉しくて
一緒に過ごすと安心できて
おはようとおやすみの挨拶が出来ることを

「愛しているよ」
そのひとことで済まてしまうことは
もっ

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【詩】銀世界

【詩】銀世界

果てしない銀世界をみました

ひっそりと雪は闇を包み込んで
まるで見えないちからが
そこには潜んでいるかのように

月は明るく闇夜を照らしました
雪は静かに闇夜を包み込みました

こころ奪われて
寒さなどわすれて
いま、目の前に広がる世界をみていました

今日は、何もねがわない
これ以上、いのらないで

あなたの事だけ考えましょう

【15歳の居場所】

【詩】安心のわけ

【詩】安心のわけ

彼と出会ったころの
わたしは無邪気で素直で
嘘なんてつけない女の子でした

今はと言えば
あなたに対して
素っ気なくて天邪鬼で
平気でうそをつく女になりました

それなのに
一緒にいるのはなぜだろう

それをただの情だとは言わせない
寂しいからなんていう理由もいらない

そもそも一緒にいることに
理由を見つけようとしていたこと自体
間違えていることに

わたしの横で安心して眠っている
あなたの寝顔

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【詩】真冬の海

【詩】真冬の海

突然、
真冬の海がみたくなって

急いで
電車とバスを乗り継いで
向かったけれど

海岸に着いたときには
もう夕暮れでした

真冬の海は
予想以上に寒くて
砂浜はゴミだらけで

波のおとだけが大きく鳴り響き
灯台が定期的に照らしてくれましたが

やっぱり、孤独でした。

【20歳の躓き】

【詩】誰もしらない

【詩】誰もしらない

誰もしらない
わたしとあなたは
あの時に出会った

普段通りならば
わたしたちは
あの瞬間に出会うこともなく
人混みにのまれて
目も合わせずに

誰もしらないままの
わたしとあなたでいられたのなら

よかったのに

【24歳の葛藤】

【詩】夕暮れタイムリミット

【詩】夕暮れタイムリミット

いつもと同じ会話
いつもと変わらない彼女の横顔

君を家まで送り届けたら
最後だなんて信じられないよ

だけどこれは
ふたりで決めたことだから
ふたりが考えてだした答えだから

もうどうすることもできないもどかしさ

僕がここで泣いてしまったら
彼女はなんて言うだろうか

タイムリミットまで
あとわずか

【22歳の記憶】

【詩】たばこ

【詩】たばこ

たばこを初めて吸った頃
私はでしゃばりで
大人なのに大人に憧れる
20歳だった

たばこを
今でも吸い続けている25歳

今の私は
すぐ甘えてしまうし
寂しがりやで
大人になる意味が解らなくなっている

【25歳の居場所】

【詩】決断

【詩】決断

本当の自分が
解らない

分らない
どうして生きているのか

現実はあまりにも寂しくて
ほんの些細な夢に
しがみついて生きていた

とまりたい
とまれない
とまりたくない

目の前にあるのは
いくつもの選択肢に見えるけれど
たったひとつの選択しかなかった

立ち止まるか
前へ進むのか 決めるのは自分

いつだって
どんなときだって
決断するのは 自分だってこと
忘れないで

【24歳の葛藤】

【詩】風鈴

【詩】風鈴

彼を愛していなかった
そう言ってしまったら
あの日々を幸せだと駆けぬけた
私が嘘を言っていることになるだろう

どこからか
かすかに聞こえる
季節はずれの
風鈴のおと

愛していなかったというよりも
愛せなかったというよりも

愛しすぎて辛かった
その言葉が当てはまる
という結論にいたった

どこからか
かすかに聞こえる
季節はずれの
風鈴のおとを聴きながら

【24歳の葛藤】

【詩】ハリネズミ

【詩】ハリネズミ

あの人は可哀想とか
あの人は不幸だとか

そんなことばかり
言いふらしている人は
まるでハリネズミみたい

きっと言われている本人は
自分のことを
可哀想とも不幸だとも
考えていないでしょう

そんなことばかり言う人は
他人と自分を比較して
安心するための言葉だとしかきこえない

ハリネズミのような
とげとげで体中を包み込んで
身を守っているだけ

【21歳の分かれ道】

【詩】目にみえない

会った回数
話した時間

そんなことは関係なくって

ほんとうに大事なことは
お互いの考えを尊重しながら
思いやることだと思う

余計なことは
なにひとつ考えなくていい

ほんとうに
ほんとうに大切なことは
目には見えないけれど
感じることは誰にでもできる

【23歳のルール】