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【詩】風鈴

彼を愛していなかった
そう言ってしまったら
あの日々を幸せだと駆けぬけた
私が嘘を言っていることになるだろう

どこからか
かすかに聞こえる
季節はずれの
風鈴のおと

愛していなかったというよりも
愛せなかったというよりも

愛しすぎて辛かった
その言葉が当てはまる
という結論にいたった

どこからか
かすかに聞こえる
季節はずれの
風鈴のおとを聴きながら


【24歳の葛藤】

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