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【詩集】月のぬくもり、星のなみだ。

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10代~20代に描いた詩
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2021年3月の記事一覧

【詩】日常のひと部分

【詩】日常のひと部分

吐く息がしろい
まだ冬はおわらない

春がくるまえに
おわったのは
大切に積みあげてきた
恋愛という日常のひと部分

今はまだ忘れません
あなたのこと
今はまだ
その必要はないから。

季節とおなじように
感情も変わるときがくるので
それが訪れるまで
忘れらないとおもう

そう考えてみても
よわきを見せる感情は
まだどうにかなるのではと
もがいてばかりですが

吐く息がしろい
冬はまだおわらない

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【詩】種

【詩】種

どうして僕らは
些細なことで喧嘩したり
些細なことを悩んでいるのだろう

答えっていうものは
捜そうとすればするほどに
見つけられなくて

案外、答えの種は
近くにあるのかもしれないのに

見逃してしまっているのは、僕。

【22歳の記憶】

【詩】ふたしか

【詩】ふたしか

彼に会うと
決まっていつもの自販機の前で
いろいろな話をする

だけど
今度はいつ会える?
とは気軽に訊けない関係

それでも彼が
飲み物買っておいでよ。と

私の右手に
200円手渡すとき
お金が零れ落ちる瞬間の
ふたしかな感じが

とてもすきでした。

【21歳の分かれ道】

【詩】あの日の夜空、オリオン座。

【詩】あの日の夜空、オリオン座。

あの日の君は
オリオン座をみつけて
はしゃいでいたね

そのすがたが
愛おしいと思っていたのに

この感情が
狂いはじめたのは
いつからだろう

君は何もわるくないんだよ
ぜんぶ、僕がわるいんだ

君はいまにも
泣き出しそうな表情をして
最後にこうつぶやいた

-オリオン座を見つけたら
 私のことをおもいだして

それから僕は
夜空を見あげて
ふいに君をおもいだす

あの日の夜空オリオン座
見つけ

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