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「孤独或いは不安という幻影」
「孤独或いは不安という幻影」2005年04月20日
誰もが他者からの反応が皆無であれば陥るであろうこの
感情。
これは自分自身の魂が勝手に仮定、空想して生じさせる
空想、妄想に属する。
無反応という恐怖。
これに耐えうる為には我々は何でも生じさるであろう。
さながら『ゴヤの黒い絵』のように、、。
小林秀雄が『雪舟論』が書けなかった所以でもある。
誰が無反応に耐ええようか!?
この地点が彼の限界でもあり、殆んどの人々の限界でもある。
『情で殆んどは片付く』と、小林秀雄が言い切る根拠でもある。
この前提には『人間は弱いもの』という観点がある。
この根拠を根底から反転せぬ限りは、今日の暗澹、悲惨たる
現状の打破は不可能に限りなく近い。
我々はこの事実をしかと自覚すべきであろう。
、、今後、ますます世相は乱世・混乱の様相を呈する。