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冷たい客観性と熱い思い

不合格の原因


今日は受験のネガティブ側面の話から
始めていきたいと思います。

私自身の大学受験のエピソードを
素材にしたいと思います。
私は国立大学の文学部と私立大学の文学部を受験し、
国立大学には落ちてしまったので
滑り止めだった私立大学に進学しました。
(受験した大学は秘密ではありませんが、
 どうしても自分の受験の話をすると
 自慢と取られてしまう場合があるので、
 あくまで客観的事実として捉えてもらうため
 ここでは大学名は伏せておきます。)

不合格だった原因は何でしょうか。
勉強の仕方が悪かったのか、
通っていた学校や塾が良くなかったのか。

不合格は最初から決まっていた

結論を言ってしまうと、
志望していた国立大学に不合格になることは
受験勉強を始めた時に既に決まっていました。

どういうことでしょうか。

ここで、大学に合格するために必要な勉強時間に
注目していきたいと思います。
大学合格に必要な勉強時間の指標として、
特に苦手でも得意でもない教科の場合、
学校の授業を受けている時間以外に1000時間必要
という指標があります。
話を簡単にするためにこの数字を使って
不合格の原因を分析してみようと思います。

私の第一志望だった国立大学受験のために
必要だった教科は以下の通りです。
国語 (センター試験+二次試験)
数学 (センター試験+二次試験)
英語 (センター試験+二次試験)
世界史(センター試験+二次試験)
地理 (センター試験+二次試験)
物理 (センター試験)

各教科、二次試験まで必要な教科は1000時間、
センター試験のみの教科は500時間を
求められる勉強時間として、
必要な全体の勉強時間を計算してみます。
国語… 1000時間
数学… 1000時間
英語… 1000時間  
世界史…1000時間
地理… 1000時間
物理… 500時間
合計… 5500時間

合格するためには学校の授業を受けている時間以外に
5500時間が必要になる計算になります。

私が受験勉強を始めたのは高校2年生の2月です。
平日は朝の6時から授業が始まる9時までの3時間、
授業が終わった後は16時から22時まで6時間、
主に学校の図書館、市の図書館、
塾の自習室を使って勉強していました。
土日は15時間勉強していました。

結構頑張っている感じはしますよね。
しかし数字は無情です。

この計算だと月の勉強時間は合計300時間です。
受験勉強の期間はちょうど1年間なので、
勉強時間の総合計は3600時間です。
5500時間には1900時間足りない計算です。

つまり、勉強方法や効率以前に
絶対的な勉強時間が足りていない
受験勉強を始めた時期が遅かったこと
不合格の原因です。

絶対的な「量」は必要

一方、進学した私立大学に必要な勉強時間は
以下の通りです。
英語… 1000時間
世界史…1000時間
小論文…500時間
合計… 2500時間

こちらは合計2500時間ですので、
十分合格できる計算になります。
約1年間の受験勉強で狙えるレベルの大学は
こちらだった、ということです。
(余談ですが、ビリ○ャルなどの逆転合格系の話に
 出てくるのが早稲田や慶応などの私立大学なのは、
 国公立に比べて必要な教科が絞られているため
 求められる勉強量が圧倒的に少なくて済むので、
 短期間での合格が可能だからです。)

効率の良い勉強方法を採用したり、
優れた先生に教えてもらうことで
短縮できる勉強時間には限度があると
私は思います。
本当に自分が目標を達成するために
必要な勉強量がそもそも足りているのか

現実を見るのは辛いですが一度計算してみるのもおすすめです。

冷たい客観性と熱い思い


こうして数字を使って分析してみると、
ちょっと冷たい感じがしますよね。
ただ私は目標を達成するためには
冷たい客観性と熱い思いの両方が必要だと考えます。
逆転合格のようなキラキラした物語より、
冷静な現状把握の上に地に足の着いた努力を
積み重ねていくことをMigakuでは大切にしています。

お問い合わせをいただいたあとの
カウンセリングで大切にしているのも、
この冷たい客観性と熱い思いです。
気合や根性で引っ張るタイプの塾ではありませんが、
本当に達成できる目標は何なのかを知り、
本気で実現したい方は是非Migakuに来てください!


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