人の幸せってなんの味?
他人の不幸は蜜の味でしょ
他人の幸せってなんの味?
一昨日、大好きな人が帰ってきてくれた
noteの街で静かにちょこんと
タイムラインに流れているのを教えてくれた
友人がいて
用事を済ませて駆けつけた時には
生暖かい、さらりとした液体が頬を伝わり
唇に溜まると口内に染み入り、しょっぱかった
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前アカウントと合わせて
数ヶ月の付き合いがあったその人は
noteの街から実社会へ戻って行った
こんな私と仲良くしてくれて
文章を読み終えた時は
携帯を持つ指が震えていた
急なことで淋しくて、だけど門出だから
目と鼻から湧き出るものは
口に入ると
やっぱり控えめにしょっぱかった
誰も周りにいないから声をあげて泣いた
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お昼のランチより高いチョコパフェも
友達と飲むバナナジュースも
単純に甘くて美味しいのに
友達と囲む食卓には様々な味が並んで
甘いも酸っぱいもしょっぱいもあって
表情筋が鍛えられるぐらい笑ったときや
満面の笑みで「おめでとう」を言うときは
口の中は無味
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大切で特別な人から来たLINEには
ちゃんと規則正しく暮らしているか
病気の検査はどうだったのか
無理をしながら仕事をしているんじゃないか
小言に似たことが箇条書きのように呟かれていて
最後に「私が居ないと孤独だった」と結ばれた
冷たくなったコーヒーを飲んでいたのに
この時はただ画面を見つめるだけで
喉や食道がギュッと締め付けられて
肺を突き刺すような鈍い痛みしかなかった
口の中の味は覚えてない
他人を孤独にすると味ではなく痛みになる
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