2023年度 〜授業のふりかえり〜
今年度の授業が全て終わってしまいました。
怒涛の一年。
今年度の授業は、行事を基準に自分のキャパを考えて構築しました。あまりに自分のキャパが小さいので。(というか、勤務校の先生に、キャパ♾️に見える人が多すぎます。どうやったらそのエネルギーと仕事量を確保できるんでしょうか…)
文化祭と学年行事、学校の希望者対象の行事が控える中で、1年を見通して授業をイメージ、構築する。結構ハードワークでした。
今年度は、高3学ゼミ(放課後の受験対策講座)、高2日本史探究、高2現代社会研究、中1歴史。学ゼミ以外の科目は全部初めて持ったので、全部イチから研究&授業作りでした。
大学時代から作りためていたプリントや授業構想に救われた1年でした。本気で教員を目指していた大学生時代の自分に感謝です。
ただ、1年を終えて振り返ると、悔しいことだらけです。来年のために、ちゃんと振り返ります。お付き合いください…
学ゼミは昨年度に引き続き受け持ったので、微々たるものですが蓄積もありましたし、受験生と関われる貴重な機会なのでとてもありがたかったです。成果が出ました!あれ役に立ちました!という報告がとても嬉しかったです。
歴史旅、一緒に行きたいです!という日本史選択の生徒が、嬉しいことに昨年度に引き続き今年も現れ、感動しています。
いつか実現させたいなぁ。
日探は、探究という意味で自分の未熟さを痛感しました。生徒から聞く他の授業の「探究」の様子…受験を意識し過ぎて海外大や専門を目指す生徒が日本史の面白さに気づく前に疲れてしまう姿…。
全ての生徒にベストな授業って難しいとは思いますが、だからって教員が諦めたりできないからって生徒を切り捨てちゃ絶対ダメだと思っています。その思いは貫けましたが、果たしてじゃあ1年間の授業の中で、彼らに何が残せたか…。工夫はすれど正解はわからず。
正解が無いことが教員の面白さであり苦しみですね。
高2現代社会研究は、来年度からはじまる定期テスト廃止に先立って、評価方法や授業方法を工夫し、既存の授業展開を振り切った授業としました。この挑戦がよかったかどうかは分かりませんが、生徒の声を聞く限り手応えはあったのかなと思います。
それだけ準備に時間がかかりましたし、様々な機関の方のご協力を得て実現できたので、感謝です。こういう授業をするためには、人との繋がりと自分の足で稼ぐことが大切だと身に沁みて感じました。
この授業については、また今度歴教協で報告させていただこうと思っています。
中1。かなり難しかったです。
悩みまくり、時には授業に行きたくない時さえありました。最後の最後まで、悩み続けて、なんとか、終わりました。
悩んだ理由は「小学校から歴史が嫌い」な生徒たち。「iPad楽しい」生徒たち。プリントに書かない、ワークもしない。歴史は嫌いだと最初からシャットアウトしている子どもたち。
「授業がつまらない、は子どものせいにしちゃダメ。絶対教員や授業の展開に理由がある」と、教員になってからずっと思っています。
学習に困難を抱えている生徒はいますが、その子にも寄り添える授業を、かつ頑張りたい子を伸ばせる授業を、と考えると、今の集団授業のスタイルでは限界があります。なら方法を変えればいいのですが、未熟で勉強不足の私には、やりきれませんでした。
面と向かって「歴史は嫌いです」と言い切られる恐怖。「歴史って暗記でしょ」と言い切られる悲しさ。最初は、絶対面白いって言ってもらえる授業をするぞと意気込んでいました。しかし、生徒が歴史に感じている壁を払拭できない無力感と力不足な授業。必死で色んなことを散りばめて、働きかけて1時間やって、手応えなくて凹んで、でも次の授業へ行く。
なるべく早く教室に行って生徒と話したい!と思って1年目は貫きました。しかし、昨年のような余裕が無い時期もありました。どんな言葉が飛んでくるか怖かったし、生徒たちの目が怖かった。
そんな私の授業を楽しみにしてくれている生徒もいましたし、授業を面白いと表現してくれる、歴史が好きになったと言ってくれる生徒もいました。救われました。
授業内で自分が一番楽しむぞ!というのは貫けましたが、歴史が嫌いな生徒に1度でも「ん?おもしろいかもしれないぞ?」と思ってもらえたか、、、来年度の課題にします。
こんなことを書きつつ、生徒は可愛いし授業は楽しいので、教員になってよかったなぁとは思っています。
ただ反省が多いのは事実。
来年度、勤務校は定期テストが廃止になり、より「主体的な学び」「思考判断表現力」の育成を意識しなければなりません。
教員としてどんな働きかけができるか、考え学び続けなければと思っています。
これからもご指導よろしくお願いします🙇♀️