私の徒然草①
1年間の授業が終わり、生徒からもらったフィードバックを見る中で、考えることがあります。そこはかとなく書きつけようと思います。
大学時代には教採に向けて、教員になってからは常に、教員に必要な資質・能力について考えます。最近発見したのは教員の「興味の幅」、「好奇心」とも言い換えられるでしょうか、この能力の重要性です。
どの先生もプライドを持って、高みを目指しておられることと思います。それぞれ、得意なフィールドがあったり、興味関心があったり。
そのフィールドも大事だと思うんですが、いかにそのフィールドを広げ深められるかが、生徒から求められる教員になるためには必要だと思うのです。
「教員の興味で授業が変わる。興味の幅が狭ければそこまでの授業しかできない。」
今年度、私がカタール🇶🇦で発見したことです。
自分のテリトリーというか、興味関心のフィールドで勝負すれば、おおよその生徒はその盤面に乗ってくれるし、惹きつけることもできます。ただ、より多くの生徒を惹きつけるには、このフィールドの深さと広さが必要だと思うのです。うーん…表現するなら、蟻地獄で多くの蟻を引き込むためには、より広範囲の砂を解す必要がありますよね。そのイメージです。
カタール模擬国連の引率に行って、これを痛感しました。
自分は中学地理も教えられる、海外のことも勉強した。旅行も好きでガイドブック眺めるのも好き。歴史も知ってるし、英語もまあできないけどノリで頑張る…
そう思って行った模擬国連。
ホンモノ、ナマの体験。
生徒の会議中の様子。
全く私の知らない世界でした。
いかに自分の知っている世界がちっぽけで、狭くて、浅いかを知りました。私のやってる社会の授業は、たかだか教科書レベルの知識を水面でピチャピチャやってる程度で何の深みもない。
私に見えている世界はひっっっろい世界のたった数センチだったのだと、広い砂漠でペルシャ湾のそのまた向こうを望みながら、知ったのです。
私の狭いフィールドをいくら生徒に見せようとしたって、生徒を乗せようとしたって、そりゃあ取り溢れてしまいます。
もっと興味関心を持って、もっと色んなことを学ぶ努力をして、フィールドを拡大していかなきゃと思いました。
さっきの
「教員の興味で授業が変わる。興味の幅が狭ければそこまでの授業しかできない。」
という言葉は、カタールの景色を見た私が、日本に帰国した私に書いたメッセージです。
フィールドを広げるためには、行動はもちろん必要ですが、それより何より、視野の広さ、視座の高さが重要なのだと思います。
日本にしか関心がなかったらそこまでの話しかできません。海外のことしか知らなかったら国内のことには意識は向きません。
いろんなものに関心をもち、いろんなベクトルでモノを捉えるのが必要なのだと思います。
教員がどんな視点、どんな理解度で向き合えるかどうかで、生徒のテーマへの向き合い方やトークの質が変化します。教員の熱量による教育成果の違いは、教員側の問題点でもあると思います。
これまでの自分の学びへの向き合い方を反省しました。フィールド拡大、なんでも「面白がる」ところから、my worldをぶっ壊してズンズン拡大していこうと思います。