【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】防災には想像する力が大切!事前にリスクを考えて行動する
災害は予告なく訪れ、私たちの日常を一瞬に変えてしまいます。私が強く感じるのは「防災には想像力が不可欠」ということ。想像力を駆使してさまざまなリスクを事前に想定し、備えを整えることが、災害時のダメージを最小限に抑える鍵となります。
まず、地域のリスクを知ることが大切です。半島のような地形では、道路が寸断され、通行不能になることもあり得ます。造成された住宅地だと、切土か盛り土かでリスクが変わります。
近くにボロボロの空き家がある、危険なブロック塀があるなど、事前にチェックし、起こり得る最悪のケースをイメージします。
家族のリスクを考えることも同様に大切です。家族構成や健康状態、日常のスケジュールを把握し、万が一の際にはどのような支援が必要になるかを想像します。特に高齢者や小さな子ども、ペットがいる家庭では、日頃からの準備と計画がさらに重要になってきます。
今回の能登半島地震では、至る所で道路が寸断し、立ち往生や渋滞が発生しました。災害発生から3日以内は、人命救助が最優先されるべき時期です。できるだけ早く支援物資を届けたい、という気持ちも分かりますが、安易に行動することが追加のリスクを生む可能性もあり、助かる命が救えなくなることも考えられます。
災害時には想像力を働かせ、リスクを踏まえた行動をとることが求められます。