【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】元旦も6月3日も、知事と副知事は石川にいなかった!揺れを体験していない知事と副知事に県民から批判の声も
6月3日の朝、石川県能登地方で最大震度5強の地震が発生しましたが、その時、馳浩知事と危機管理担当の西垣淳子副知事は県内におらず、東京都内にいました。この状況は、元日の能登半島地震の際と同様で、知事と副知事は政府のヘリコプターで発災から7時間余り経ってから県庁入りしました。
知事と副知事の不在理由
馳知事は、3日午前9時過ぎから首相官邸で岸田文雄首相らと面会予定があり、前日から東京に滞在していました。面会は、政府が地震の復興基金を創設する方針を示したことに対するお礼のためでした。西垣副知事も一部の行程を知事とともにするため、同じく東京に滞在していました。
地震発生後の対応
地震発生後、県内には徳田博副知事が残り、危機管理監とともに指揮を執りました。知事は3日午前11時過ぎに県庁に到着し、正午前に初めて開かれた県災害対策本部員会議に出席して被害状況の説明を受けました。
知事の発言と今後の方針
会議後、知事は報道陣の取材に応じ、「全く問題ありません。今回の場合は総理官邸のお礼に行くためであったという事情はまずご理解ください」と述べました。また、「必ず3人(知事と西垣、副知事のうち1人)は金沢に留まると、十分連絡を取り合い、私も総理とも連絡を取り合って対応の指示をした」と説明しました。
知事と危機管理監室を所管する西垣副知事のどちらかが県内にいる状況をつくるべきではないかとの問いには、「今後も海外出張を含めて様々な事案があるが、3人のうち必ず1人は県内に留まる体制で対応する」と従来の方針通りとしました。
知事と副知事が地震発生時に県外にいたことについては批判もありますが、県の対応体制には問題がないとされています。地元メディアの北國新聞は政治部長がくぎを刺すような記事を書いていましたが、知事や副知事が県内にいるタイミングを計って地震は起きるものではありません。正直、知事も副知事も、大地震の恐怖を実感できていないことに嘆くべきだと思います。