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【能登半島地震を乗り越えた女性防災士が語る】不思議な能登の物語:300年以上燃え続けた火様を守る民がいた!

能登半島の七尾市には、囲炉裏の火を「火様(ひさま)」として守り続ける風習があります。

元旦に発生した能登半島地震によって、七尾市中島町河内地区にある旧岩穴(いわな)集落で300年以上も燃え続けてきた囲炉裏の火「火様」が消失しました。火様は、地元の伝統を守る象徴的な存在であり、地震による被害は集落全体に大きな衝撃を与えました。

地震発災の数日後、スピリチャル系YouTubeで「七尾、300年の火の呪縛から今解き放たれた」というお告げがあったことが紹介され、話題を集めました。人に知られることなく、表立ってアピールすることなく、数百年にわたり代々火様を守り続けた事実がクローズアップされる形となりました。

発災当時、火様の守り人だったのは、2016年に最後の一人から火様を継承した森田孝夫さんです。埼玉県所沢の元外科医で、岩穴集落に移り住み、古民家で火様を保管してきました。

森田さんによると、地震発生時はカフェを切り盛りする妻の妹が古民家におり、激しい揺れで特注品のランプにともしていた火様が消えたそうです。

しかし、地域の伝統を守るため、森田さんは珠洲市の男性と金沢市の企業に火様を「分火」していたところ、珠洲の男性が保管していたランプを持ち避難して無事でした。森田さんは「火様を3カ所で守っていて良かった。ここで何とか復活させたい」と話し手います。

古国(ふるくに)能登は、不思議がいっぱいです。



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