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【能登半島地震で被災した女性防災士が語る】地震保険鑑定のリアル体験~その1:数よりも種類!「食器類」「家電製品」などの5分類で損害認定

地震で被災した後の地震保険の鑑定プロセスは、私にとって未知の体験でした。事前に知っておくと得する内容だと思うので、今回は3回に分けて鑑定プロセスと仕組みをシェアします。

保険の鑑定人が訪れた日、彼らは非常に体系的かつ効率的に作業を進めました。

まず驚いたのは、損害認定の対象はある程度統一されたカテゴリーに分けて査定されるということでした。

家財は大きく「食器類」「電気器具類」「家具類」「身のまわり品その他」「寝具・衣類類」の5つに分類されています。それぞれのカテゴリーでは、代表品目が明示されていて、たとえば、「電気器具類」であれば「電子レンジ・オーブン」「テレビ」「パソコン」「エアコン」「掃除機」となっています。

それぞれの代表品目の損害に対して、何%の損害と判断するかの基準が定められており、家財の損害認定を行う際には、この基準をもとに損害割合を計算していきます。

鑑定のプロセスは、非常にシンプルで直接的な質問が繰り返されます。まず持ち物を確認します。

「テレビは持っていますか?」
「はい」
「エアコンは持っていますか?」
「はい」

次に被災した家財の状況を確認します。

「テレビは被害にあいました」
「はい」
「エアコンはどうですか?」
「いいえ」
というやり取りが続きます。

私は、壊れた家財を一か所にまとめて確認できるようにしていたのですが、損傷個所をじっくり調べ、難癖をつけられることもありませんでした。おそらく1日に何件も確認するため、時間が惜しいのでしょう。

家財の鑑定はさらに続きます。

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