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【実用書】発達障害グレーゾーン 感想

2年前くらいに発売されてから、本屋さんでは心理学系本のランキング上位常連のこの本。

ずっと気になってたけど、やっと読みました!
とても学びがある素敵な本だった…✨

☆最初に

発達障害にしても何にしても、人の性格や気質など、白黒はっきり付けれることは多くありません。

例えば、
健常者を0・日常生活に支障をきたすレベルのADHD患者を100とすると、
1〜99に振り分けられる人は世の中にたくさんいるわけで。

このうち、50〜80あたりの人達を『グレーゾーン』と言うことがあります。

実際に発達障害だと診断された人たちも辛い気持ちになるが、
生きづらさを感じている原因に名前がつかないグレーゾーンの人たちもまあまあ複雑な気持ちをかかえています。

病名が診断されない限り、周囲の理解や社会の支援が受けにくいからですね。

そんなグレーゾーンは、個性なのか、障害なのか。
よくある悩みをこの本は各章にわけて細かく説明してくれていました。
気になる方は、ご自身が当てはまる所だけでいいので、この本を読んでみてもいいかもしれません!

一応自分なりにまとめてみますね。

☆こだわりすぎちゃう

自分が興味あることに対しての強いこだわり。
それ以外に対する異常なまでの無関心。
自分なりの規則やルールを崩されることへのストレス。
そのせいで人間関係や社会にうまく馴染めないことも…。

執着症とも言うみたいです。
いきすぎると強迫性障害とも関係してくるみたい。

良くいうと、
凝り性・正直者・几帳面・正義感が強い、
などなど。
わかっちゃいるけど気持ちの切り替えが苦手なんだとか。

生きづらさも理解出来るけど、個性と言われれば個性な気もするし、難しいですよね。

☆空気が読めない

いわゆる社会的コミュニケーション障害(コミュ障)。

社会的コミュニケーション能力とは、人に慣れ親しむ能力です。
一緒になにかをやりとげる。同じ気持ちになる。意気投合する。などなど。
言語能力は関係なかったりします。

なので、
一緒に何かをやりとげようとしない(自分主導で突き進んじゃう・やる気を見せない)
同じ気持ちにならない(自分の気持ちを優先させる・相手の気持ちに寄り添わない)
意気投合できない(自分のことだけ知ってほしい・相手のことは興味ない)

とかだと、空気が読めないだとか言われてしまうことが多いみたいです。
そうなってしまう原因にも色々あるので仕方ないのですけどね。
(本には詳しく書いてあります)

これも生きづらさを理解するけれど、
「孤独」が好きな人も一定数いるのも事実です。

☆共感・イメージが出来ない

生きづらさを感じている人は、自己肯定感が低い傾向があります。
なので、

「私でも出来るのに、なんでこんなことも出来ないの?」

みたいな言葉はよく聞きます(実体験)

生きづらさを回避してきた結果、
分析能力・状況判断・未来予測などが人より長けているケースがあります。

ある程度の社会生活能力がある分、
人間関係構築が難しくて、グレーゾーンとして悩んでる方が多いらしい。

正しくあるべきか。
優しくあるべきか。
どちらかを選択しなきゃいけない時、『正しさ』を選んじゃいがちなんだとか。

これも別に悪いことじゃないけど、
生きづらさを感じる理由もわかります。

☆勉強ができない

学校のテスト勉強でも、仕事のマニュアルでも、生きてく上で勉強はつきまとってきますよね。

学習障害という病名もありますが、
それに至らずとも、「読み書き」が苦手な人は少なからずいます。

面白い例があったので紹介しますね!

国連気候変動枠組条約締約国会議

これを視界に入れた瞬間に言葉の意味を理解できますか?
僕は10秒くらいかけてゆっくり読まないと理解できませんでした。
でも一瞬で読める人も確実にいるんです。

読み書きが苦手な人は、これと似たような現象がどこでも連続で起こってしまうとのこと。
そりゃ教科書やマニュアルを見ても理解できない・もしくは理解するのに時間がかかりますよね。

これに関しては、人よりも努力しないと人並みになれないので、個性というには少し残酷な気もします。

難しいとこですね。

☆最後に

本に書いてあったたくさんの事例の中から、
"あるある"なことをまとめてみました。

本書にはそうなってしまう原因や、主な対策なども書いてあるので、気になった方は読んでみてもいいかもしれません!

本の中でも最後に、
大切なのは診断よりも理解
だと仰ってました。

自分の特性を理解することを諦めないこと。
自分の特性を受け入れて解決方法を自分なりに探してみること。

こういったことが大切なのかもしれないですね。

僕も自分自身にまあまあ悩むこともあります。
諦めずに向き合ってあげないとですね!


おわり。

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