O#1 ChatGPTが就職・転職活動にどのように役に立つか その１
普段皆さんは日々の業務に追われ、なにか新しいやり方で今までの仕事にアプローチしてみようと言う発想はなかなか起きないと思います。
一方、「就職活動」や「転職活動」は多くの方にとって馴染みのない作業であり、大抵それを行うときはそのための時間を取って行うため、こういった新しいツールを試し、その使い方を学ぶには絶好の機会ではないかと思い、できる限りChatGPTを活用してみることにしました。
今回はその中でまず3パターンについてお伝えします。まだ始めたばかりの転職活動ですので、これからも引き続き使い、「これは使える！」というケースもここに記していこうと思います。
1. 解雇通知を受けるときの心の準備と受けたあとの気持ちの整理
解雇通知を受けるときは心の準備や整理ができていないと、急に自分のすべてが否定されたように錯覚することもあり、平常心を保つことが難しくなります。まだその瞬間自分の上司や人事担当者が目の前、もしくは電話会議越しに自分を見てみることもあり、取り乱すことはできません。事前にどのような会話を想定すべきか。どう振る舞うべきか、どういうことを言うべき・言わないべきなのか事前に知っておくと様々なメリットがあります。
ChatGPTにこのことを聞いてみました。質問は以下のとおりです。
"What are some watchouts when I have a meeting where I am fired from my job?" (解雇を受ける会議に参加する場合、どういったことに気をつけた方がいい？）
実際この状況を事前に想定することは難しいのですが、何らかの予兆があったりすると、この一言をChatGPTに打ち込めば、いくつかポイントをさっと拾うことができます。今回教えてもらったことはまとめると、
まず落ち着く、取り乱さない
言われていることはよく聞き、メモを取る
質問をする（解雇の理由、退職パッケージ・退職金など）
ネガティブな感情を出したり、他責をとなえる発言をしない
感情面のサポートができる知人、家族などに相談する
不当解雇などの疑いがある場合必要に応じて弁護士との相談も検討する
これくらいなら2－3分で用意できますね。
2. 転居が必要な際の、新たな勤務地候補の土地勘を知る
アメリカは日本と違って東京、関西圏に多くの勤務地が密集しているわけではなく、東海岸（ニューヨーク、ボストン）、中西部（主にシカゴ）、南部（テキサス、フロリダ、アトランタ）、西海岸（カルフォルニア、シアトル）など大都市部が点在しています。
ですので、事前にどのような住環境で、特に生活コストが大幅に違うため家賃相場を正確に理解しないと、次の会社で給料のオファー額が提示された場合、それは果たして独り身で生きていけるのか、家族を養えるのかなどシビアに考える必要があります。私は中西部の比較的生活コストが安いところに住んでいるので、東海岸に新たな職場が見つかるとかなり生活コストがアップします。
今回活用した質問は以下のが一例です。
If I was to commute to Jersey City for work, which suburbs are recommended for living?（ジャージーシティに通う場合、どの郊外の街に住むとよいか？）
ホーボーケン含む6つの街と学区や交通手段を含む特徴が表示されました。
How much does renting a 3 bed room apartment in Hoboken?（結果で帰ってきたホーボーケンの3LDKのアパートの賃料の相場は？）
平均で月約$5,800（85万円!）やばい、やばすぎる。でも、ホーボーケンはジャージーシティの隣、六本木に住んでるようなもんなので仕方がないかも。
What is the typical guidance on how much rent should be relative to annual income?（そもそも、年収に対してだいたい賃料はどのくらいであるべきか？）
30％であるべき。（ってことはホーボーケンに住むには月収$20,000弱必要、年収でいうと$240,000必要なので、ざっくり年収3,500万円必要）
Can you show me the map of where West Side, Newark or North Arlington is on a map?（実際住宅候補地の位置関係のわかる地図を出して）
下記が表示される。はっきり言って使えない。こういった使えないアウトプットも勉強のうち。
3. 転職活動に有効そうな、コネのあるVIPに送るメールの下書き
メールや文章の下書きは多くの方がすでに試されているChatGPTの使い方かと思いますが、ポイントを簡単におさらいしておきます。とにかく指示を的確にすることと、何度か修正させることがポイントです。
最初は背景やどういったことを伝えたいのかをざざっと書きます。思うこと、やってほしいことをとにかく書きなぐるような感じです。
最初文字数を指定することがよく勧められますが、僕はまずどのくらいの長さのものが出てくるか見てみたいので、一度長さは指定せず書いてもらってから、「今の半分くらいの長さで」みたいな感じに修正してもらいます。
「偉い人向け」と書くと、えらい文面がかしこまるので、「もう少しかしこまった感じを減らして、パーソナルな感じを演出してほしい」とかトーンも指定します。
個人情報は伏せて、最初の指示文を記載しておきます。
I need you to write a draft email. The email is going to a President of XXX Company, so it must be concise. I need the email to say that I want a job at their company. I was most recently at another company called YY which was a consulting company supporting XXX Company. I have taken this path because I was passionate helping XXX and their customers receiving XXX's innovative products quicker. Unfortunately I have been let go from YY. Given my previous career working at various sales and marketing functions at XXX, and with my experience in helping accelerate development of commercial capabilities at YY as a consultant, I will be a highly value-adding member of XXX. Please come up with a draft email to send to this person.
ChatGPTによる和訳
メールの下書きを作成してほしいです。このメールはXXX会社の社長に送るものなので、簡潔である必要があります。メールには、私がその会社で働きたいという内容を含めてください。私は最近、YYという会社で働いていましたが、これはXXX会社をサポートするコンサルティング会社でした。この道を選んだのは、XXXの革新的な製品をより早く顧客に届ける手助けをすることに情熱を感じていたからです。残念ながら、YYからは解雇されました。XXXでの様々な販売・マーケティング機能での以前のキャリアと、YYでのコンサルタントとして商業能力の発展を加速する手助けをした経験を持っていることを考えると、私はXXXにとって大いに価値を加えるメンバーになるでしょう。この人に送るためのメールの下書きを考えてください。
このように、ChatGPTは普段慣れていない作業を上手にこなす力を秘めています。ぜひ何をすればいいのかわからないときは活用してみましょう。「解雇されたけど何すればいい？」みたいなことも聞けます（実際にやってみて、とても参考になりました）。
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