日本発の心理療法 - 吉本以信と森田正馬
「国際的にプレゼンスのある日本発の心理療法2つ」といえば?
その答え(2018年現在調べ)である、吉本以信と森田正馬を紹介します。
1.吉本以信の「内観法」
吉本以信(よしもといしん)は、浄土真宗の精神修養法「身調べ」から宗教色を除いて独自の「内観法」を編み出しました。
その基本は、自分がまわりの人に対してどうだったのかという事実について、「してもらったこと」「して返したこと」「迷惑をかけたこと」の3つの問いに答えていくというもの。
元祖・自己啓発セミナーという感じですが、吉本氏は、もともと実業家で成功をおさめ、経済的基盤を築いてから浄土真宗の僧侶となった人だそうです。社会的底辺にいる人たちを救いたいという思いを持って、刑務所や無料の研修所から広め始めたというそのプロフィールに惹かれます。
吉本内観は、ヴントの「内観」とは別物です。17世紀の禅僧・白隠が仙人より授かった気功法も「内観」というが、それとも関係ありません!
2.森田正馬の「森田療法」
精神科医の森田正馬(もりた まさたけ)が、1919年に創設した森田療法は、神経症やパニック障害に苦しむ人への適応で入院・通院でのケアの効果が認められていて、近年では慢性鬱やガン患者のメンタルヘルスケアにも応用されています。
高知生まれ。思春期に神経衰弱症(パニック障害)に苦しみ、人よりも時間がかかったけれど、東京帝国大学医科大学に入学。自らの障害の克服の経験に基づき、国際的に普遍的妥当性を有すると認められる森田療法を開発しました。(引用元の、このサイトの紹介が面白いのでお勧めします)
森田療法も認知行動療法の一種ですが、基本は「とらわれ」から脱して「あるがまま」になることを助けるもの。目指す境地は、白隠・釈迦の「悟り」のようなものだとか。(白隠こっちでも出てきた!実はレジェンド?)
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さて、吉本内観については、検索してみると色々な団体が「集中内観」合宿を開催しているのがひっかかってきました。協会ビジネス花盛りの昨今、一週間の宿泊費や食費の実費程度の金額でプログラムが提供されているところが多いのは、創始者の善意が受け継がれている印象です。
企業勤めの時代には全く縁がなかったのですが、自営業になってから、世の中には実に様々な研修セミナーとか、エンカウンター・グループとか、リトリートとか、大人の合宿企画が多種多様にあるということを知るようになりました。まっとうなのも、あやしいのも。
二人の小さな子供を育てているわたしは、いいなと思ってもその手の学習機会にはそもそも乗れませんが。
一方で、森田療法については、1986年発売の書籍が、Amazonで100件以上レビューかつわりと高評価であるのを見つけました。隙間時間で学べる良書の存在は有難いです。
そこで「もし、身軽で自由な一週間を与えられたら、どの合宿に…」ということを真面目に考えてみようとしたら、瞬殺で、実際はそんな時間があれば、自分が飛んでいくのはどこかの国の山旅だと確信しました。
・・・季節がイイなら黒部だな。北海道の山もいいな。ケニア山もいつか・・・いや、3日でいいんだ!北アルプスに行きたい!!グヴェホッ!!!(吐血)
どなたさまも、ハッピーなライフキャリアを。
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