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味覚をリセットして、食生活を改善するサービス「Siggi’s」

今回はこちらの記事について、書いていきたいと思います。

テーマは「味覚改善による、食生活改善」です。

・「Siggi’s」とは?

記事を読んでいただいた方は既にご存じかと思いますが、「Siggi’s」はアメリカの食品ECサービスです。
注文すると届くキットの中には食品であるヨーグルトのほかに、タイマーやアイマスクが封入されています。

サービス利用者が、甘さに対しての味覚・味蕾をリセットすることが目的になっています。リセットすれば、食べていた食品が甘く感じるようになり、炭水化物の摂取量を抑えるようになると考えているからです。結果として、糖質のとりすぎを防ぎ、食生活・生活習慣病の改善につながります。

・改善する着眼点を「舌」にした

私は、Siggi’sが人々の食生活を改善するために注目した部分が「舌」であることに、興味深さを感じています。
理由は、これまでそういったサービスを知らなかったから、です。

食生活を改善するために必要だと注目されていることは、「食べ物」や「健康意識」が多いでしょう。
例えば、健康に良い食事をすることや、本を読んだりテレビをみたりすることです。
時によって変わる健康食や、意識を強制的に改善させるトレーニングサービスの流行は、まさに人々がそれらを用いて食生活を改善しようとしたことが示されています。

一方で、「Siggi’s」は「味覚・味蕾」という、そもそも人体への1部を変えることによって、自然と食生活を改善できるようなサービスを提供しています。
もちろん、サービスを購入すれば結果として「食べ物」や「健康への意識」は変わるはずです。しかし、「食生活を改善させる手段としての食べ物や健康意識」と「食生活を改善させる手段としての味覚・味蕾。そして、味覚・味蕾を改善させるための食べ物や健康意識」は異なります。
野菜は健康にいいかもしれませんが、味覚や味蕾を改善させるかはわかりません。

とはいえ、記事には以下の記載があります。

Hilmarsson pointed out that one of the more difficult parts of retraining the human palate is that it takes time, sometimes up to three months or more.(本文より抜粋)

このように、味覚・味蕾をリセットする取り組みは長い目で行わなければいけないことが分かります。
それでも、毎日食べ物に気を配り、健康意識を高く持つことに疲れた人にとって、1度味覚を直すことができれば毎日の食事が健康食に代わる可能性を示してくれる「Siggi's」のサービスはとても魅力的なものだと思います。

・もし欲をいっていいのであれば・・・

もし欲を言っていいのであれば、このサービスに月に1度ほど面談時間を設けてもらえたら嬉しいですね。

当然、舌を改善させたいと考えている人たちは、これまでの食事から離れてあまりおいしいと感じない可能性のある食べ物を取り入れ続けることになります。
ですが、最大で3か月も制限のある食事に気を使い続けることになると、いくら自分のためとはいえメンタル的にしんどくなる時があるはずです。
そんな時に、励ましたり、アドバイスを送ってくれる担当者の人がいると、利用者は安心できると考えるからです。
利用者同士でのコミュニティをセッティングすることでも効果があるかもしれません。

何にせよ、相談や愚痴を言い合える相手をセッティングしてくれるシステムが、サービスに組み込まれればいいなと勝手ながらに思いました。

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