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「飲食チェーン店」の特徴について、分析してみた

今回はこちらのインタビュー記事から、色々検索して分析してみたいと思います。

テーマは「コロナ禍で改めて分かったチェーン店の強み」です。

・チェーン店はネット民を見方につけているのか?


ネット民を味方につけたチェーン店がマニアックなメニューで攻めの姿勢を見せてくれました。(本文より抜粋)

と、株式会社円相フードサービス専務取締役稲田 俊輔 さんは答えられています。

この「ネット民を見方につけた」ということを、「ネットで集客ができた」という風に仮定した時、具体的なデータを見つけられないか調べてみました。

今回はこちらの記事を参考にさせていただきました。このデータによると、飲食店が実際に効果が得られた試作TOP3は①Facebook②Instagram③グルメサイト(食べログ)となっています。
FacebookやInstagramは基本的に無料で利用ができます。
一方で、グルメサイトは、ペイドメディアとも言い、お金を他企業に支払って広告宣伝を行う方法の1つです。グルメサイトは食べログに限らず他メディアも比較的高い%を持っています。

上記のことと、回答した人の個人経営者率が約70%を閉めていることを踏まえて考えると、チェーン店はSNSをうまく活用していると考えられます。
もちろん、個人経営店がSNSをうまく活用しており、TOP3を利用しているのがほとんど個人経営店である可能性は否定できません。
ただ、個人経営店ばかりがSNSを上手く使っているのなら、チェーン店を運営されている稲田さんが記事のようなインタビュー解答をするとは、私は思えないのです。
なので、チェーン店はSNSを上手く活用して、自社商品のアピールを行い、「ネット民」を見方につけているのだと推測しました。

これは、余談ですが、自社ホームページがあまり有効でないのは意外でした。
利用している店舗が54.5%あるのに対して、効果を感じた人は20.1%しかいません。自社ホームページを作るより、利用者の多いSNSでのマーケティングの方が強い効果を持ってきているんですね。

・飲食店を利用する目的

もともとチェーン店は、デートや会合、会食などの集いの場として使われることが少ないですよね。(本文より抜粋)
純粋に食事を目的として個人で訪れやすいチェーン店は、非チェーン店と比べると打撃はまだましでした。(本文より抜粋)

という風に、稲田さんが質問に答えられているのをみて、飲食店を利用する目的についても自分で調べてみました。
そこで、HOT PEPPERがリリースしているこちらの分析記事を見つけました。

この記事によると、「コストパフォーマンスがよいお店はリピートされやすい」ことが分かります。

加えて、この記事には、回答者が外食する際の平均人数が載っているわけではありませんが、頻度高く利用するお店に多人数で行く割合は低いと考えられるでしょう。理由は、毎度食事によくいくメンバーが全員同じ好みである確率は低いと推測するからです。

上記のコスパがいいお店はリピートされている事実と、推測をもとにすると、チェーン店は確かに一人で食事目的に訪れる人が多いと思いました。
チェーン店はスケールメリットで、リーズナブルに利用できるお店が多く、コスパはよさそうだからです。
実際、リピート利用が多い「ファミレス・お寿司屋・牛丼・ファストフード」などは多くのチェーン店があります。皆さんも具体的な店名が多く思いつかれるのではないでしょうか?

・中食需要増加に対応

コロナ禍になって、内食・中食の需要が増加しています。
そんな中、記事にもあるようにセントラルキッチンをもつチェーン店は、中食への対応がしやすかったと考えられます。

理由はもちろん、今まで作っていたものをお店に運ぶのではなく、お客さんに提供する形に変えるだけでよかったから、です。

新しく何かを作り上げる必要が少ない分、対応はスムーズにいくはずです。実際には、ECという新しい販路を拡大することになり、顧客との接点をどう作るかは考えなければいけないので、労力はゼロではないのですが。
それでも、テイクアウト用にパッケージや容器を作らなければ行けないよりは、対応は比較的安易そうに思えます。

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