見出し画像

スマホは私たちから何を奪ったのか?「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン

後輩と「最近読んだ面白い本」の話をしているときに紹介されたのが、この「スマホ脳」でした。実は本書の存在自体は知っていたものの、「私にこの本は合わないな…」と思って毛嫌いしている本でした。

タイトルからしてスマホを否定する内容であることは想像できたため、テクノロジー肯定派の私としては受け入れることができませんでした。
また大概にしてこういったスマホ否定派の本は科学的なエビデンスに乏しく、個人の感想に過ぎないことを書き連ねて「やれ電磁波だ」とか「やれディスプレイのライトが」とか、治安の悪いYahooニュースのコメント欄のような本ばかりの印象だったからです。

ただ後輩は私と同じ科学を大事にする人間なので、その後輩が勧めてくれるなら良い本なのかもしれないな、と思って読んでみることにしました。
「まえがき」を読んでみると1ページ目にして当たりの雰囲気を醸し出しています。

憶測や主観的な意見ではなくて、ちゃんと研究結果が出ている点はあるのだろうか。(P.7)

本書は2000本もの論文を出している現役の精神科医で、心と体の健康に関しては教育研究が進むスウェーデンで最も影響力のあるインフルエンサー・アンデシュ・ハンセンによって書かれています。
内容もディスプレイなどのデバイス的なスマホだけでなく、スマホが奪う時間、SNSによる承認などの精神に与える影響についてもまとめられているようです。

本国スウェーデンでは小学校入学前にアンデシュ・ハンセンのTEDトークが親向けに配信され、子供のスマホとの関わり方についての理解を促しているそうです。

この本を読み終える頃、私はスマホによって奪われていたものを理解し、より幸せを感じられるスマホとの付き合い方を学んでいます。

(ここまでの文章は、本書を読む前に書いています)

人間は現代にまだまだ慣れていない

この本で語られている共通の考え方として、「人間が誕生してから99.9%の歴史は狩猟採集民族であった」ということです。つまり私たちは狩りをしていませんが、人間の歴史では狩りをしなくなったのはたったの0.1%なのです。
そのため私たちの遺伝子はまだまだ狩猟採集民族のままと言えます。まだまだスマホが存在している現代に慣れていないのです。

「いやいや私は狩りなんてしたいと思ったことないですけど?」

気持ちはわかります。私もそう思っていました。ただ本を読んでいけば納得できるのです。今は遺伝子の進化だけをイメージして下さい。
例えば北欧の人は肌の色が白いのですが、これは太陽の光が弱い北欧でできる限り多くのメラニンを吸収するための進化だそうです。

ただ、この進化は突然変異とは言えないということはイメージがつきますよね。いきなり100年前の北欧人からいきなり肌の色が全員白くなったわけではないというのはわかると思います。
遺伝子は何千、何万年という単位で強い遺伝子が徐々に淘汰されて変わっていくものです。つまり私たちは、まだスマホに対して遺伝子的には慣れていないということなのです。

なぜ不安やストレスが「必要」なのか

スマホに対する脳への影響を理解するためには、まずは不安やストレスがなぜ必要なのかを知っておく必要があります。

先進国で精神疾患にかかるここ十年で十倍近くになっているそうです。もし不安やストレスが人間の進化にとって不要なのであれば、遺伝子的に不安を感じやすい人は淘汰されているはずです。
ではなぜそうなっていないのでしょうか。それは人間の歴史において、不安やストレスは「必要」なものだったからです。もっと言ってしまえば、ポジティブな感情よりもネガティブな感情の方がより必要だったのです。

食事をしたり、眠ったり、遊んだりすることは我慢すれば先延ばしにすることができます。一方で敵に襲われそうになっていることを先延ばしにできるでしょうか。いえ、できません。
私たちの祖先は常に危険と隣り合わせの生活をしていました。そのため、「何か起こるかもしれない」という不安は重要な感情であり、何よりも優先されるのです。

「不安で眠れない…食べ物ものどを通らない…」

こんな気持ちになったこと、皆さんにもありますよね。そういった気持ちも、今までの説明を聞けば理解できると思います。
身の危険につながる不安は何よりも優先するべきことであり、先延ばしにできる睡眠や食事は後回しになるようにして、ずっとそうして生きてきたのです。

当時の不安と今の不安の違い

ただ当時の不安と今私たちが抱えている不安には大きな違いがあります。まず当時の不安から考えてみましょう。

当時は敵に襲われて殺されるかもしれないという大きな不安ではありましたが、戦うか、逃げるかを瞬時に選択して解決してきました。つまり大きいけれど一瞬の不安と言えます。
一方で現代では「仕事の締め切り」「住宅ローン返済」「いいねが付かない」など、殺される不安に対しては小さなものです。しかしたちが悪いことに、これらの不安は長時間継続します。

そして人間の脳は長時間継続する不安というものにまだ慣れていません。当たり前です。狩りをしている人が敵の前でずっと不安でいるならば、その人は殺されるでしょうから遺伝子として残らないのです。

先ほどお話しした通り、人が不安を感じているときは脳は即解決できる問題以外は後回しにします。眠るのは後にしよう、食べるのはあとにしよう、と。
そして周囲に気を配る余裕もなくなり、いらだつようになり、記憶ができなくなります。そうです。精神の病というのは、皮肉なことに人間の脳が進化しているからこそかかってしまうのです。

それでもまだ歴史の話を受け入れられないのなら

こういう例はどうでしょうか。あなたは散歩をしている途中、ヘビに出会いました。もしかしたら噛まれたら大変な毒蛇かもしれません。ヘビは怖いし、気持ち悪いですよね。不安な気持ちになります。
さて、今の私たちが生活していてヘビに出会うのはかなり珍しいことです。では車はどうでしょうか。ヘビに出会うまでに、何台の車に出会いましたか。その車を、怖いと思ったでしょうか。

スウェーデンでは毎年250人が交通事故で亡くなっています。一方でヘビは非常に珍しいです。死への脅威は車の方が圧倒的なのに、なぜヘビを怖いと思うのでしょうか。
お気づきとは思いますが、人類の歴史はまだ、車に出会ってまもないのです。車だけでなく、煙草も同じです。まだ出会ってまもないので、その脅威にまだ適応できていないのです。

ストレスとは何か。では、不安とは?

さて今までストレスや不安という言葉を使ってきましたが、この2つの言葉は使い分けなければなりません。
ストレスは脅威そのものであり、不安は脅威になりえるものです。たとえば大学受験を例に挙げると、ストレスは不合格自体であり、不安は不合格になるまでに過ごしている長い期間のことです。

「不安なんてなければよいのに」

そう思うかもしれませんが、これも人間の進化の故なのです。例えばサバンナでライオンに襲われるという驚異(ストレス)を感じる前に、その前兆である「草むらが揺れている。ライオン "かも" しれない」という不安は、生き延びるために必要な機能だったのです。
草むらが揺れているのに、ただの風だと思って気にしなければ死んでしまいます。そういった遺伝子はすでに淘汰されています。

スマホの返信を見るときと、返信を期待するとき。どちらが脳は喜ぶか。

話をスマホに戻しましょう。なぜ私たちはスマホをこんなにも魅力的に思っているのでしょうか。それはスマホやSNSを作った人たちが、私たちの脳をハッキングしているからです。

FacebookやInstagram, LINEを使っているとき、自分の投稿やメッセージに対しての返信を見たときと、返信が来ることを期待しているとき、どちらが脳は喜ぶと思いますか。
答えは「返信が来ることを期待しているとき」です。意外かもしれませんが、友だちや恋人からのコメントを「ついつい」見てしまうときがあると思います。つまりそういうことなのです。

これも脳の作りで説明できます。ここで1つサルによる実験を紹介しましょう。ある音が聞こえると、ジュースが出てくるようになっています。サルは、ジュースを飲んでいるときも、音が聞こえたときにドーパミンという脳の報酬物質が多く出ていました。
実験はここで終わりではありません。音が聞こえたときに、ジュースは必ずではなく時々しか出なくなりました。すると毎回ジュースが出ていた時よりも、時々しか出ないときの方がドーパミンの量が増えたのです。

ジュース自体が喜びなのであれば、音が聞こえたときに毎回ジュースが出るほうでドーパミンが出てもおかしくなっそうです。それでも実験では「時々ジュースが出るとき」にドーパミンが出ていました。
これは「今の森で食べ物が見つからなくても、また次の森で見つけられるかもしれない」という考えを持つ祖先の方が生存確率が高かったからです。

生き残るという目的から考えると、Instagramの「いいね」やLINEの「返信」が来ることよりも、「いいねや返信が来るかもしれないと期待するとき」にドーパミンが出るというのも納得です。

Facebookのいいねは、押した瞬間にすぐ付いている?

人間の脳のメカニズムを巧みに利用しているのがFacebookやInstagram(これもFacebook)などのSNS企業です。実は、Facebookでは「いいね」が押されたときに親指やハートマークがつくのを保留することがあるそうです。

なぜなら人はハートマーク自体よりも、ハートマークが来るかもしれないと期待しているときにドーパミンが出るからです。
この時間を巧みにコントロールすることで、何回も、何時間もFacebookにアクセスしてもらおうと私たちをコントロールしています。そうして私たちをスマホ異常症にしています。これは私の持論ではないですよ。本にそう書いてあるのです。

実際にFacebookの「いいねマーク」を開発したローゼンスタインは、開発したことを後悔するコメントを残しています。SNSの依存症はヘロインに匹敵すると話し、自分のFacebook利用時間を制限するために子供用のスマホ制限アプリを入れているそうです。
繰り返しますが、Facebookの「いいねマーク」の開発者自身が、SNSは依存症になると言っているのです。

Facebookだけではありません。あのAppleのスティーブジョブズも自身の子どもがタブレットを使う時間を厳しく制限していたコメントを各所で残しています。Microsoftのビルゲイツも子供が14歳になるまでスマホを渡さなかったそうです。
デジタルデバイス、SNSを作ってきたその人自身が、依存症の危険に気づいていたのです。

スマホが奪ったもの:集中力

それではスマホ依存症になることで、私たちは何を失っているのでしょうか。それは集中力です。
10年前と比べて、集中して本を読むことができなくなっていると思いませんか。それは勘違いではありません。しっかりとしたデータが出ています。それもスマホが影響しているのです。

私達はマルチタスクの作業ができると思っています。しかし、それは勘違いで、複数の作業を切り替えながら行ったり来たりしているだけで、実は全く同時に処理ができていません。
1つの作業を中断し、切り替えて、次の作業に移っているだけです。それを高速に行なっている。ただそれだけのことなのです。

高速に切り替えてると言っても、切り替える時間はかなり長く、元の作業に100%集中できるためには何分もかかってしまうそうです。
会議に参加しながら内職をすることがよくあるかもしれません。授業に出席しながら友達にLINEを返すこともあるかもしれません。授業の内容に再び集中するために、一瞬で切り替えることができていますか。難しいですよね。つまりそういうことです。私たちは、すぐに集中を切り替えることができないのです。

ではなぜ、私たちはマルチタスクをしたくなってしまうのでしょうか。これも歴史が作ってきたものです。
祖先は集中力を分散させて、あらゆるものに注意を張っていなければなりませんでした。なぜなら、そうしなければ死んでしまったからです。そうして生き残った遺伝子が、私たちなのです。

脳は集中力を分散させることに対して報酬物質であるドーパミンを出してしまうのです。

それでは、私たちの集中力をスマホはどれくらい奪っているのでしょうか。それは、スマホを触っていなくても、目の前にあるだけで集中できなくなってしまいます。しかもそれが自分のスマホでなかったとしても、です。

こういった実験がありました。友達と食事をしている時に、相手がスマホを机の上に置いていました。すると置いていなかった実験グループと比較して、スマホを机の上に置いているグループの方が相手の話に集中できなかったのです。
それだけではなく、相手に対して不信感を抱いていた、という結果が出ています。自分のスマホではないのにも関わらず、そして相手はスマホに触ることがなかったのにも関わらず。

それも仕方ありません。スマホというものがあなたに対して、今までこまめにドーパミンを出してきたからです。だからあなたは相手のスマホだとしても、それが目に見えていただけで気になってしまい、相手の話に集中することができなくなっているのです。
思い当たるところはありませんか。相手がスマホを机の上にのせていると、少し嫌な気持ちになりませんか。それは、あなたの集中力がスマホに奪われているから、という気づきなのかもしれません。

なぜSNSにハマってしまうのか

人は悪いうわさが好き。なぜなら悪いうわさが特に重要だったから。あの場所は危険だ、彼は信頼できないから距離を取ったほうが良い、ということは生き延びるうえで必要なことだったから。上司がいかに感動的なプレゼンをする人であっても、上司の飲みの席での失態を面白がってしまうのは、脳の仕組み的に仕方ないこと。

スマホが奪ったもの:自信

それではスマホが貼ったものは集中力だけでしょうか。実は自身も奪われています。私たちはどのように自信がなくなってしまうのでしょうか。それは地位が下がると特に不安になり、心の健康を損なうことが分かっています。

現代では競争に溢れています50m走や数学の点数だけでなく、FacebookやInstagramでどれだけおしゃれなカフェや旅行の写真を見せられるか、可愛い自分にいいねをつけてもらえるか、そういったことで毎日毎日競争をしているのです。
昔はせいぜいクラスメイトくらいしか比較対象がいませんでした。それと比べて、今はSNSで世界中のあらゆる人と繋がり、インスタグラマーが完璧に修正した写真と競わなければならなくなったのです。

「自分は競ってなんかいない」

そう思うかもしれません。ただそれは勘違いの場合が多いです。FacebookやInstagramユーザーの2/3が「自分はダメな人間だ」と思っています。7割の若者は「Instagramのせいで自分の見た目に対するイメージが悪くなった」と感じています。そしてそれは女性に顕著です。

「私はあんまり写真なんか投稿しないし、比較もしない」

そう思うかもしれません。残念ながら、実はそちらの方が深刻です。SNSに投稿せずに見ているだけのユーザーの方が、精神状態が悪くなりやすいというデータが出ているのです。

それではFacebookやInstagram, LINEを提供する企業は、自分たちの使ったものが人々の精神状態を悪くしていることに気づいていないのでしょうか。もちろん気づいています。それなのに改善しようとしないのは、むしろ依存させようとしているのは、なぜなのでしょうか。
答えはシンプルです。儲かるからです。SNS企業はユーザーを画面に長い時間とどめている方が儲かるのです。そのためにあらゆる施策を取っています。

Twitterを開く待ち時間が長いと思ったことはありませんか。そして待たせるだけ待たせた後に、画面いっぱいに青く鳥が羽ばたいていくのです。
これは起動時間や通信時間ではありません。パチンコやスロットと同じで、あなたを依存させるためにわくわくさせるドーパミンを出す仕組みなのです。そうしてSNS企業はあなたさらに依存させようと四苦八苦しています。

では自信を取り戻すためにはどうすればいいのでしょうか。簡単なことです。FacebookやInstagram, LINEを触る時間を減らすことです。
うつ状態の学生のSNS時間を減らしたところ精神状態が改善したという調査結果が出ています。完全にオフにするのではなく時間を減らすだけでも効果があるのです。

子供にとっての影響はより深刻

このスマホの悪い影響を知った今、大人である私たちはまだ依存症でなければスマホの利用時間を減らすことができます。ただ子供だとそれが難しいのです。
私たち大人はポテトチップスを目の前にして、「食べたい」と思いながらも「太るからやめよう」という気持ちが働かせることができます。こうした矛盾が起こっているのは脳の別々の部分が動いているからです。

そしてこの「太るからやめよう」と思える脳は、25歳になるまで完全には発達しないのです。
ポテトチップスと同じで、スマホを手に取りたいという欲求も、大人の私たちなら何とか我慢することができますが、子供はそれをコントロールすることが難しいのです。

レストランでスマホばかりを見ている子供、家でもベッドでもスマホばかり見ている子供。そしてスマホを取り上げられると、親である私たちを睨みつけて時に泣き叫ぶ子供。それは仕方ないことなのです。自分たちをコントロールできる脳がまだ発達していないのです。

タブレットやスマホを使った学習にも良い効果はあるかもしれません。ただそれはスマホを活用できる子供に限ります。そして活用できる子供というのはほとんどいないのです。
「スマホが机の上にあるだけで相手の会話に集中できない」という話を先程しました。スマホがこまめに出すドーパミンに慣れきってしまったので、スマホが気になってしょうがないというお話です。

タブレット学習も同じでタブレットが通知を出すかもしれないという意識を無視するために多大なエネルギーを使ってしまうのです。そうすることで結果として学びに集中できなくなってしまいます。

ここからは本ではなく私個人の意見となりますが、とはいえタブレットでこそ分かりやすい三次元の理解などそういったものはあると思います。
時間を区切りタブレット学習の時間と紙学習の時間を完全に分けるのがいいと思っています。タブレットを使いながらという学習を止めて紙学習の時はタブレットとスマホを別の部屋に持っていくのがいいでしょう。

スマホが奪うもの:睡眠

まだまだスマホは私たちから大事なものを奪い続けます。三つ目は睡眠です。

イギリスの調査では11歳から18歳の約半分が夜中にもスマホをチェックしているそうです。さらに10人に1人は最低でも10回確認しているそうです。最高10回ではなく最低でも10回です。
性別で言うと女子の方が顕著です。男子はゲームをよくしているのですが女子は常に友達とコミュニケーションを取れる状態じゃないと置いていかれてしまうからです。

通知を待つためにドーパミンが放出され常に他人と比べないといけないストレスでさらに眠れなくなってしまいます。

実際のデータでは2007年からの10年間で睡眠障害を抱える若者が5倍に増えています。特に2011年の伸びが顕著でした。
皆さん2011年がどんな年だったか覚えていますか。そうです。iPhone が手に届く値段で買えるようになった年です。この年に睡眠障害を抱える若者が急速に増えたのです。これは偶然なのでしょうか。

睡眠、集中力を取り戻すには、運動が効果的

ではスマホによって奪われた睡眠と集中力と自信を取り戻すためにはどうすれば良いのでしょうか。まずはスマホの利用時間これを減らすしかありません。さらに何をすればよいかというと運動です。運動が効果的です。

長年のスマホの利用によって失ってしまったこれらの力は毎日たった6分間の体操で取り戻せるのです。なぜ集中力が運動で増えるのでしょうか。祖先の行動を考えてみましょう。
狩りをしている間長い時間集中しながら走り回っていました。そこに関係があるのではないかと言われています。これについては検証を重ねることが出来ないので仮説に止まるのですが参考にする価値はありそうです。

不安についても運動やトレーニングをすることで不安から身を守ることができるようになったという研究結果が出ています。実際にうつ病の人が運動することによって解消されていくといったデータも出ています。

さいごに

脳が不安を感じるメカニズムを理解しそれを巧みに利用したFacebookやInstagram, LINEなどのSNS企業の戦略を見てきました。

通知が来るかもしれないという脳の仕組みを利用しこまめにドーパミンを放出することで私たちをスマホ依存症にさせどんどんと儲けている。
実際にFacebookのいいねを開発した開発者はいいねの開発に後悔しており、スティーブジョブズはタブレットが依存的であるということを理解して子供にタブレットを与えなかったという話も見てきました。

そしてスマホは私たちから集中力、睡眠、自信を奪っているということをお話ししてきました。最後にそれらを取り戻すためにはスマホの利用をする時間を少しでも減らし運動することが重要であるという話をしました。
スマホや、スマホをうまく活用する企業によって私たちが活用されるのではなく、私たちがスマホを活用できる、そんな生活スタイルになれるようになりたいものです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?