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霧の名所が晴れる一瞬  旅の徒然

大雨なのに 何故に晴れ?
(前回まで ↓)

摩訶不思議から始まった旅の徒然

皆が駐車場を出る頃には大雨になっていた。
一行が向かうのは 霧の名所
大雨の中向かう

濃霧
視程100m以下の霧

気象用語より

目の前の車が 濃霧に吸い込まれて行く

“美しい”と 見惚れながら


霧の名所とは 言え なんにも見えない

晴れると 目の前に
こんな景色が広がる場所である

日本グライダー史発祥の地とも言われている

視程30mの濃霧
何にも見えない
大雨が.....

あれ まあ
摩訶不思議な 光景が広がる
誰一人 傘をささず 歩いている
大雨は?
濃霧は?

“相変わらず 持ってますね〜”

二度も 空が晴れるのである

何故⁉️

次の目的地へ向かおうと車に乗り込むと

いきなり大雨が.......

まただ....

大雨の中 
最終目的地へ
皆で写真を撮りましょうと
ただ 大雨である

そんな中 さらに峠を登って行く
霧が濃くなり
前が見えない

目的地に着いて
驚く

ここだけ 霧が晴れている

誰一人 傘など持たずに 
皆で はしゃいでいる

“やっぱり 持ってますね〜”

そんな中
何故何故坊主は ずっとずっと
考えている。

“サーマルだ”

浮世雲は グライダーパイロットの端くれ
雲の成り立ちはちと煩い

大雨 濃霧の中へ 熱い熱い車達と
気の高いエネルギーを発する
晴れ男晴れ女が集う
そう 
サーマルトリガー御一行
(未知の熱源とも言う)

冷え切った地表
急に温められた空気は 上昇気流となり
周りの水蒸気を集めさらに 上空へ
一瞬晴れ間を魅せ
雨雲となり 
サーマルトリガーが移動する頃に
大雨を降らせる


皆が 歓談しながら食事を済ます頃
並んだ 車達は 大雨に打たれていた

雨乞いの反対語は
晴れ乞いだと知った。

太古から 執り行なわれている神事
雨乞いに 晴れ乞い

きっときっと 熱い熱い想いが
雲を蹴散らし 雲を生むんだろうなと

“人の持つエネルギーは 計り知れない”

滝のような雨の中
川のような坂道を 駆け上がっていく

“明日は 晴れて 雲海だぞー”

熱い熱い旅は続く

霧の名所が晴れる一瞬
浮世雲拝

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