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左手はスイカの薫り 鮎祭りな日

真夜中の呟き

非日常の旅から戻り しっかり寝込んだ…
なかなか 重篤な状態であった...

やっと 鮎漁師のスイッチが入ったけれど
この広い広い 川で

鮎 三匹しか獲れなかった…

歩けど 網を巻こうが
鮎は獲れない
風は 水面に波紋を 創る
鮎は 居ない…,

スパルタリハビリである


鮎漁師は 何処に鮎が居るのかを
いつも
イメージしている

朝目覚めれて
早朝より 空は大荒れ
こんな日には
誰も 川には入らないだろう

フル装備に ウインドブレーカーを
重ねた…

目論見は 大当たり
鮎祭りの開幕である

落鮎の時期が始まった

川を 歩き 網を巻く
気がつくと クーラーバックから
鮎が溢れている…

川から上がり 家に戻る
すぐさま 仕分けして 冷凍庫へ

“獲れる時に獲る”

また 川に出かけた

大鮎祭りの日

川の神さまからのボーナス日

一時間ほどで 120匹

チャイムが鳴り響き
夕焼け小焼けが流れてくる

帰ろう
良く歩いた...


小分けして 冷凍庫へ

鮎だらけである

腹に卵や白子を持った大鮎達

今宵の宴の肴

鮎ばかり 食べている
鮎漁師だから…

縄文人と なんら変わらない…


真夜中 ふと スイカの香りで
目覚める

そう 左手から スイカの薫りがする
鮎の薫りである


小僧時代 ギアオイルの匂いで
目覚めていた…
毎日毎日 100Lのギアオイルを交換して
たな…と
染み付いて 苦手な 匂いだった…


もう一眠りして 
朝目覚めれたら..

また 鮎祭りが 始まるだろう
全身筋肉痛だけど…


気が付いたら 秋になっていた
雪の便りもちらほらと..

鮎漁師 浮世雲
ギランバレーに恋をして
スパルタリハビリ
鮎祭りの日に..

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