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“喜んで” 豊かな暮らしって… 鮎漁師の呟き

“こんなに美味い鰻食べた事無い
もう 店に行けないな”

満面の笑みを浮かべながら 
美味い 美味いと 食べる坊....

毎日毎日 水の中に居る日常
声をかけて来る人達が居る

“あのー その天然遡上鮎と交換して
貰えませんか”

旅先で ぶどう農家さんから
分けてもらったと....

“喜んで”

そう言えば 鮎が 蛸に化けた日も
あった

わざわざ 買いに出かけてくれた事もある

天然鰻が やって来た
一番 大きいのは 一キロ近くある

獲れたての天然遡上鮎達と
物物交換をした

暫く 冷凍庫で 眠らせ
どう焼くか 思案をしていた

鰻三昧が 始まる日

“炭を 起こして”....

御意 
でも 火加減がむずかしいから...

文明の力を フル活用する

鮎の甘露煮職人でもある浮世雲
秘伝の甘露に 漬けて焼く

初めてにしては なかなか良い塩梅に

出来あがり

これ食べたら店では喰んな

坊は呟く

“朝目覚めれて 今日何食べる?”が
我が家の会話

きっと 太古から なんら変わって無いと思う

ありがたい事に 漁師や猟師に囲まれて

鰻漁師も居る

初めに 天然遡上鮎ありきかなと...

それでいい

ギランバレーに恋をして
三年寝太郎
浮世雲拝

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