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日常と非日常 鮎漁師の呟き

“その瞬間
その一点で受けれる
最大のおもてなし”
非日常

獲れたての天然遡上鮎達

朝目覚めれて....
御用を済ませ 漁場へ

毎日毎日 獲り続け
鮎柱祭りは いつしか 終盤へ
盆を過ぎ 空は 雷雲に包まれる

携帯の雨雲レーダーで 雷雲の流れを読む
ただ 
最後は観天望気に 勝るものは無し
南風が 北風に変わる
北山向こうに 稲妻が観える

危ない 帰ろう

家に戻り 獲れた天然遡上鮎を
仕分けして 冷凍庫へ

雷雲が消え 雷の音も無い
まだ 明るい
また ウエットスーツに着替えて
再び 漁場へ戻るも
鮎は 居ない....

歩けど歩けど 鮎は居ない
スパルタリハビリだなと...

夕焼け小焼けが流れて来る
帰ろう


朝目覚めれて 漁場へ

昨夜 雨が降った様で 少し水が出ている

様子見だなと.....

おやつ時に 漁場へ
水門を開けたのか急に 水が急に
増えている

昨夕までの漁場
濁流になり近づけない

いつもの漁場へ....
丁度 良い水量である
バタバタバイクから 投網を取り出し
打って見る

刺し戻しか 良い天然遡上鮎が
次から次へと

あっという間に 曳舟が
いっぱいに なった.....

“何獲れるんですか?”
“天然遡上鮎”

曳舟の蓋を開け 獲れての鮎を
魅せてあげる

“天然遡上鮎
食べてみますか?”

バーベキューも 宴たけなわ
炭の残火が観える

いつもは 外人さんがいっぱいだが
不安定なら空模様
1グループだけだ....

“何人居るの?
五人です”
なら 十匹かなと....”

“折角 川で バーベキューしてるんだから
獲れたての 天然遡上鮎 食べてってよ
なんだか 愉しいでしょ”

“最高の焼き加減です”

残火に 天然遡上鮎は
相性が 良かったのか 良い塩梅で
焼けたよう

“これ 宜しかったら....”

どうやら わざわざ買いに行って
いただけた様で.....

漁場を眺めながら 手にしたのは
“10秒チャージ”

有難いものである

鮎漁師 浮世雲拝


すっかり どっぷり 日常ばかりだな...



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