
おむすび母さんの おむすび
昔昔のある日 茶話会に来られた和菓子職人 さんちゃんが呟く
“浮世雲さん おにぎり 食べに行きませんか?”
“おにぎり?”
また 次の茶話会でも
誘われる。
“おにぎり食べに行きましょうよ”
好奇心のスイッチが入り
出かけた。
愛知県 一宮市
川沿いの小さな小さなお店
CASAさんへ




とても 心地の良い雰囲気のお店
本当に おにぎり屋さん?
“さんちゃんに 紹介されまして
絶対に 食べて来なさいって”
微笑みながら
おにぎりかーさんは おにぎりを握っている

出て来た おにぎり 口にした
“これは 何?”
おにぎりを食べて 鳥肌が立つなんて
思わなかった。
夢中で頬張っていた。
白米のおにぎりに
“酵素玄米のおにぎり”
“酵素玄米って 何?”
おむすびかあーさんは 丁寧に教えてくれる。
衝撃的だった。
翌日 お店で使っている酵素玄米炊飯器を 直ぐに買った。
届いてから 二年間
朝昼晩 酵素玄米を食べ続けた
周りは 呆れていた。
自分で お弁当まで作りだしたのだから
身体は粘り強くなり 絞れて行った。
ワクチン接種後
ギランバレーに恋をして
五ヶ月間の面会謝絶
もちろん 病院食
20キロも窶れた身体は 鶏肉とスパイスを欲していた。
“お久しぶりです”
キョトンとする おにぎりかーさん
茶話会にも来てくれた かーさん
変わって無かった。
“jo君とこ 寄ってこようかと
その前に おにぎりかーさんのおにぎり
食べたくて”
そう おにぎりかーさんは
Jo君の奥さん。
“お身体大丈夫ですか?”

おにぎりを にぎりながら
色々な 話をする。
ギランバレーの話
ZEROになった話
身体が必要としている食べ物の話
高野山の林間学校の話
......
話は尽きない


久しぶりに 食べる
おにぎりかーさんのおにぎり
やっぱり 身震いがする。
味噌汁が 美味くて旨くて

“たかが おにぎり
されど おにぎり”
日本に居られるなら
おにぎりかーさんのおにぎりを
一度は 食べてみられたら良いと思う
きっと おにぎりかーさんは
太古から ずーっと 同じように
おにぎりを 握ってたんだと思う
これからも 変わらず
CASAさん 七周年おめでとう御座います。
平安な暮らしをする縄文人
浦島太郎な浮世雲
おむすびかーさんのおむすび
“Jo君に 旅に出なさい
与那国に行ってきなさい”って
言っときます。