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スパルタリハビリと過用性筋力低下 ギランバレーに恋をして
田園界(回復期リハビリテーション病棟)は
眼下一面 黄金の実りである。
資料として 現実の状態を 描いてみる。
いつものように主治医の
“どうですか?” から始まる
“先生 なんだか 身体大変な
事に 成りまして….
ほら 腕 窶れて
観てください”
いつもは 動じない先生も
二の腕の窶れ具合に 驚いたのか
正体し 筋肉を 触り始める
”柔らか過ぎますね…“
“先生 毎日毎日 川で
スパルタリハビリを重ねてるけど
九月くらいから 六キロぐらいの
巻き網を 使い出して”
ずっと 全身筋肉痛が続いていたから….
体重も 落ちて来てますし….
“何事も ほどほどに”
先生の 一言が一番の薬ですと
診察室を出る
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いい お天気
筋肉フェチのトレーナーSに
“この腕観てよ ロボットみたいやろ“
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引き攣る トレーナーS
“窶れましたねー二の腕”
やっぱり ギランバレー症候群の
過用性筋力低下やねー
横文字でOverworkweakness(過用性筋力低下)と呼ばれる病状をご存じでしょうか。末梢神経障害、例えばギランバレー症候群の患者さんが筋力増強訓練をやりすぎると、逆に筋力が落ちてしまう現象です。リハビリをする立場としては大問題になります。神経が挫滅したうえで運動負荷を加えると、筋蛋白と筋原線維蛋白が低下します。原因としては、以下のような代謝的要因が考えられている。末梢神経障害の場合、変性した神経線維の支配していた筋線維に向かって、他の神経線維が枝を出します。そのため普通でも枝を出している神経はより多くの枝をだし、働き過ぎになってきます。このような神経にとって、加えられた運動が大した量でなくても、過度の負荷となり、さらに機能亢進状態となり負担に耐えられず、神経障害が進んでしまいます。末梢神経障害の進行は、筋に神経原性変化や筋線維の壊死を起こし、血中クレアチニン燐酸化酵素(CPK)の上昇を招きます。ですから、運動が多すぎたときには血中CPKが上昇し、安静にしていると低下してきます。ですから、CPKは適切な運動量の指標なります。
誰も そこまで スパルタリハビリ
やりませんからねー
暫く 経過観察しましょう...
明らかに 投網を毎日毎日打っていた
頃より 腕が 窶れてしまった。
ギランバレー 恐るべし
“何事も ほどほどに”病だと 忘れていた…
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森のテラスで あいうえおに
続く
ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
リハビリと過用性筋力低下
風に任せてゆらゆらと….