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【特別編】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる【めいとさんといっしょ】

これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。

戦いの模様はこちらから

本日は特別編です

こんにちは、るゆにつです。
今回はなんと、初のゲスト回!
いつもわたし一人でさみしくミルクまんじゅうを食べ比べておりましたが、今日は一人ではありません!

おなじみのポーズ 

関西オモコロライターのめいとさんがたまたま名古屋にいらしていたので、ミルクまんじゅう食べ比べに付き合ってもらうことにしました。

めいとさん
関西甘党代表。
お酒を飲んでにこにこしていることが多い。
めいとさんがこれまでに書かれた記事はこちらから読めます!

今さらですがわたしの自己紹介もしておくと、

るゆにつ
名古屋の食いしん坊。
去年の夏に狂ったようにミルクまんじゅうを食べて、舌の根元に口内炎が2つできた。

です!張り合えてなさよ。

秋の気持ちいい気候の中、外でミルクまんじゅうを食べるなんて乙じゃないですか。野点みたいで(?) 。
わたしのリサーチ不足で完全に地べたでの開催になってしまいましたが、それもピクニック気分で楽しいので問題なしです。

今回のラインナップ

今回食べ比べるのはこちらの5種類!

  1. 大山乳業:白ばらみるく(鳥取県)

  2. お菓子のうめだ:歴史と文学の道(大分県)

  3. 亀屋万年堂:ふっくら福笑み(東京都)

  4. 末広庵:多摩川梨のみるくまんじゅう(神奈川県)

  5. 末広庵:惣之助の詩(神奈川県)

過去に食べておいしかったものをお出ししようかとも思ったのですが、せっかくならとなるべく味わいが異なりそうな、わたしも食べたことないものを厳選して集めてみました。

いやー、楽しみですね!めいとさん。
……めいとさん?

めいとさん「僕、少食なんですよね

食べ比べは量との勝負。
後半になるにつれてつらくなっていくこの戦いに、早くも不穏なムードが漂います。
まぁ、今回は1個を半分ずつするので大丈夫でしょう。
(本当は8種類家にあったのですが、5種類までに絞ってよかったです。)

それではやっていきましょう!!!

※お互いが超絶インターネットの人間すぎて照れてしまい、向かい合って撮ることができませんでした。
隣から撮らせていただいた写真ばかりですがご容赦ください。

大山乳業:白ばらみるく(鳥取県)

パッケージ写真撮る前に出しちゃった

記念すべき一食目は、大山乳業のミルクまんじゅう『白ばらみるく』。
ブリキのおもちゃのようにつやつやで、真ん中の凹みが可愛らしいです。

生地が美味しいのでこの厚みはうれしい

めいとさん(以下:め)「白ばら牛乳が出しているものは全て信頼できる」
るゆにつ(以下:る)「すでに牛乳の優しい香りがしていますね!」

実食!

る・め「「あま~~~~~~い」」
め「初手から正解を導き出してしまった」
る「生地がクッキーっぽくて、かなり洋菓子寄りですね!」

さすが牛乳屋さんが出しているミルクまんじゅう。
バターのコクよりも牛乳の甘みが強く、これぞミルクまんじゅうという堂々たる自信を感じられる一品でした。

餡のミルキー度…★★★★★
香り…★★★★★
全体の口溶け…★★★
皮との一体感…★★★★
王道さ…★★★★★

お菓子のうめだ:歴史と文学の道(大分県)

切っちゃった

続いては、大分県佐伯市のミルクまんじゅう、『歴史と文学の道』です。
歴史と文学の道とは、佐伯市に残る大手門跡から養賢寺までの700mほどの道のこと。
その歴史ある名前を冠したミルクまんじゅうは一体どのような味わいなのでしょうか。

ぷわぷわした不思議な生地

め「わ!ふやふやで崩れそう」
る「かなり柔らかいですね。白あんと原材料には書いてありますが、あんの色がやや黒っぽいような……?」

実食!

る「かなり甘さ控えめだ!」
め「この黒い粒はあずきっぽいですね。いいかも」
る「生地にほんのり塩気があっておいしい~~~」
め「塩気ありがたいですね!」

あとで調べたところ、白あんに混ざっていたのは佐伯産の小豆とのことでした。
なめらかな白あんとはまた違うほろっとした食感のあずきと、味のアクセントとなる塩(こちらも佐伯産!) がとても合っていておいしかったです。

バターで若干の塩味を感じるミルクまんじゅうはこれまでもありましたが、ちゃんと「塩」を押し出しているものは今回が初めてかも。
でも「塩バターパン」や「塩キャラメル」があるんですから、塩ミルクまんじゅうがあったって不思議ではないですね。

餡のミルキー度…★★★★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★★
塩気の目新しさ…★★★★★

亀屋万年堂:ふっくら福笑み(東京都)

お次は『ナボナ』で有名な亀屋万年堂さんより、店名も商品名も縁起の良さそうな『ふっくら福笑み』の登場です!
パッケージの上から触ってもわかるほどの”ふっくら”感、厚みと重みがあります。

る「でっけぇですね!うれし!」
め「他とはかなり生地の感じが違いますね」

黄色みが強い生地は、卵がたくさん使われているのでふわふわの触り心地

しいたけのようでもある

後日、その触り心地をGIFにしてみました。スクイーズみたい。
スポンジのようでずっと手のひらに置いておきたくなりますが、いただきましょう(鳩が寄ってきているので) !

実食!

め「わはは!これ、パンだ
る「ほんとだ!カステラよりもふかふかしてるけどそこまで甘くない。ミルキーさよりバターっぽさを感じるかな」

名前の通り、思わず笑みがこぼれてしまうミルクまんじゅうでした。
個人的に今回一番牛乳に合いそうと思ったのはこれですね。
ロッテのカスタードケーキや、山梨のミルクまんじゅう『甲斐の国の守り人』に近いかも。

餡のミルキー度…★★★★
香り…★★★
全体の口溶け…★★★
皮との一体感…★★★
もぎゅもぎゅ…★★★★★

末広庵:多摩川梨のみるくまんじゅう(神奈川県)

早いものでもう4つ目、梨のミルクまんじゅうとはかなり変わり種です。
多摩川梨とは多摩川流域で作られている梨の総称で、250年もの歴史があるそう。
悪天候で出荷ができなくなってしまった多摩川梨を救済するために作られたメニューで、ピューレとなって白あんにたっぷり入っています。

置いたときにコツンと言うほど固め

め「さっきとは打って変わって、生地がカリカリに固い!」
る「クッキー寄りの生地ですね」
る・め「「香りがめっちゃフルーティー!!!!!」」

切ってみるとあんの感触は固め。梨の糖分でねっちりしています。
断面からは梨の香りが強く漂います。
あんも梨の色で濃く、つやつや!

断面の写真を撮り忘れていたので後撮り

実食!

め「ん!僕、これ好きだわ!」
る「アップルパイの中身みたい。おいしい~!」

このあたりまで来ると、血糖値の上昇で語彙力が消失してきているのか「おいしい~~」「あま~い」しか言えなくなってきていますが、こちらの多摩川梨のミルクまんじゅう、かなり好みの味でした。

フルーツ系のミルクまんじゅうは果実の味が主張しすぎたり、逆に不自然な香料の味が立ってしまったりと全体のバランスを取るのが難しいなと過去の食べ比べで感じていたのですが、梨が元々優しい味だからか、ミルクあんともうまく調和していましたね。

梨のあのしゃりしゃりとした食感こそなかったものの、後味は完全に梨でした。

餡のミルキー度…★★★
香り…★★★★★
全体の口溶け…★★★★
皮との一体感…★★★★
食べてびっくりの梨の実力…★★★★★

パッケージに描かれていた川崎市のゆるキャラ、『モスぴー』にメロメロのめいとさん。
カモメのキャラクターみたいです。

末広庵:惣之助の詩(神奈川県)

最後は、先ほどの多摩川梨のミルクまんじゅうと同じお店から出ている『惣之助の詩』で締めくくりです。

川崎市出身の作詞家、佐藤惣之助さんにちなんで名付けられたそう。
惣之助さんは昭和歌謡の作詞をされていただけあって、パッケージもレトロで渋めですね。

め「おぉ!何やら文様が入っている……!」
る「さっきの梨のと比べると生地は平たくてサラサラしてますね」

後調べでわかったのですが、この模様は作詞家の惣之助さんにちなんで”音符”が描かれていたそうです。気づかなかった……「♪」だ……

実食!

る「甘い!この甘さは何でしょう?」
め「(パッケージを見て)チョコレートって書いてあるな……」
る「でもあんは茶色くないから、ホワイトチョコかな?最初の白ばらみるくとは違うミルキーさだ!」

パッケージや歴史から和菓子寄りの味を想像していましたが、意外とガツンとした甘さでびっくり!
素朴な見た目に反してホワイトチョコのコクがあり、食べ応えがあるお味でした。

餡のミルキー度…★★★★
香り…★★★★
全体の口溶け…★★★★★
皮との一体感…★★★
ホワイトチョコのコク…★★★★★

これにて今回の食べ比べは終了!

まとめ

家で撮ったやつ

いつもの自宅を飛び出し外で5種食べ比べをしてみたスペシャル回でしたが、楽しんでいただけたでしょうか?

ちなみに、めいとさんが今回の食べ比べで気に入ったのは『多摩川梨のミルクまんじゅう』だそうです。

さらに感想を聞いてみると、

「今回食べた5種類だけでもかなり特色が違って面白かった。
ミルクまんじゅうは奥が深い。
でも、だからといってそれだけを一年以上食べ続けているるゆにつさんは変な人だと思う」

とのお言葉をいただきました。それはそう。

そしてその後は「お腹いっぱい」とだけ呟くと、眠たげな足取りで大阪へと帰って行かれました。

とはいえ、楽しんでいただけたようで嬉しいです。
実はめいとさん、ミルクまんじゅうに合いそうな飲み物をチョイスして買ったり、途中何度か”パッケージの原材料情報を眺める”という上級テクニック(情報もおいしさのうちだから)も自然に披露したりされていたので、ひそかに感激しておりました。
食べ比べニストの素質あると思います!

紅茶にはこれ、コーヒーにはこれ、という感じで飲み物に合わせてミルクまんじゅうを選ぶというのも楽しそうですね。
自分はカフェイン不耐症で飲めないので、ジャッジしてくれる人が必要ですが。
やりたいことがまた広がってしまいました。

もし一緒に食べ比べをしたい!と言っていただける方がいらっしゃいましたら、対戦お待ちしております!

めいとさん、今回はお付き合いいただきありがとうございました!!

それではまた次回🌕

今回のお店:

※現在はオンラインショップでの取扱なし

めいとさんブログ

Xを貼ろうとしたらなんかうまく行かなかったのでブログを貼っております。

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