【金長ゴールド】続!!日本全国のミルクまんじゅうを全部取り寄せて食べる
これまでのあらすじ:
博多通りもんの影に隠れた日本全国のご当地「ミルクまんじゅう」を探し求め、60種近くを食べ比べたライターのるゆにつ。
一通り食べ終えて安心していたのもつかの間、まだ見ぬミルクまんじゅうが我も我もと押し寄せてきてーーー!?
るゆにつは乳菓を制し、今度こそマイベストミルクまんじゅうを決めることができるのか。
バター、練乳、生クリーム。乳製品にまみれた聖戦が今、再び開幕。
戦いの模様はこちらから
ハレルヤ:金長ゴールド(徳島県)
今回は四国は徳島県から、たぬきのイラストが描かれた可愛らしいミルクまんじゅうの登場です。
”銘菓”・”全国菓子大博覧会〇〇賞受賞”・”〇〇にうまいもんあり”……。
商品の魅力を訴求するコピーがわんさか飾られていますが、パッケージ自体はレトロそのもの。
1937年というとなんと87年前ですが、パッケージはこの頃から変わっていないのでしょうか?
フォントといい色使いといい、ぐっと来ますよね。
パッケージになぜたぬきが描かれているかと言うと、勤勉で義理堅い”金長たぬき”の伝説が徳島には伝わっているそうで。
四国のたぬきといえば愛媛の隠神刑部は知っていましたが、徳島でもたぬきの大戦があったとは知りませんでした。
上記の大戦は阿波狸合戦(金長狸合戦とも)と言って、徳島で知られている狸合戦の中でも最も名高いものなのだとか。
……そんな狸合戦ってしょっちゅう起こっていたんですね!?
無類のたぬき好きとしては四国でたぬき巡りをしなくてはいけない理由が生まれてしまいましたが、今はミルクまんじゅうに話を戻します。
金長というたぬきの恩返しを讃えて作られたこの金長まんじゅう。
元々の金長まんじゅうはココア生地なのですが、今回いただくのはゴールドの方です。
金長ゴールドはミルクまんじゅうか否か
実は金長ゴールドのあんは黄身餡でミルクあんではないのですが、説明書きには卵とミルクの風味を全面に押し出しているとあり、原材料にも加糖練乳が入っていましたので今回ご紹介に至りました。
このいびつさが愛おしいですね。
それではさっそく食べていきましょう!
実食!
やや平たく、素朴な見た目をしています。
手触りはサラサラで、和三盆の上品な香りです。あんはほっくりと固め。
ぽくぽくと豆感の際立ったあんですが絶妙なバランスでぱさついておらず、とてもおいしい!
日持ちする和菓子は砂糖が多く使われていて、食べると砂糖や水飴の甘さが全面に出てくるものもありますが、金長は砂糖の甘味も強くなく、口溶けもサラッとしているのでくどくありません。
また練乳が入った生地が香ばしくておいしく、いくつでも食べられてしまいます。
まとめ
徳島に伝わるたぬき伝説から生まれた、たぬきのお腹のようにまん丸な金長ゴールド。
ちなみにココア生地の金長まんじゅうの方はというと、
色もたぬきのようで可愛らしかったです。
徳島・小松島市には、今回の阿波狸合戦に登場するたぬきにまつわるモチーフがたくさんあるそうで、市のキャッチコピーも『振り向けばたぬきが踊る小松島』とかなりそそられるものでした。
これは行かなくてはいけませんね……。
それではまた次回🌕