「努力は必ず報われる」。より正確に言うならば「努力しなかったことの報いは必ず受ける」
「努力は必ず報われる」ってAKB総選挙で高橋みなみさんが言ってから、かんかんがくがくでけんけんごうごう。
みんなそれぞれのリブドエクスペリエンスから意見を持ったと思うのだけど。
私の実体験的には「努力しなかったことの報いは必ず受ける」だと考えている。
たとえばテスト勉強でヤマを張るイメージ。40ページから50ページが出ると思ってそこだけ勉強してたら、31ページから35ページが出て、赤点みたいな。
もしくは、高校時代部活をがんばってそれなりの結果を出したけど勉強を疎かにしたら受験で苦労したとか。
逆に勉強ばかりやってて受験は楽勝だったけど、人付き合いや遊び方がわからず変な宗教の勧誘に引っかかったり高いイルカの絵を買う羽目になったとかね。
たとえ話だから極端なことを言ってるけれどね。
他方でリソースは有限だから〝何もしない〟って選択を取らざるを得ないのも理解できる。人間が平等に持っている2つのもののうちの1つが〝1日24時間という時間〟だから。
〝見て見ぬふり〟をするつもりなくても、「あのとき何もしないほうを選択した」と、10年20年先に事後的に責任を負わされるのがわかっていてもね。
『シンドラーのリスト』のラストでユダヤ人たちが行きついた土地にだって、先に住んでる人たちはいて、その人たちがどういう扱いを受けているのかってことは考えたことがなかった。
星々の小説講座がご縁で交流している糸川乃衣さんが8bitnewsの取材でお話しされています。
とても簡潔に要点を押さえてお話しされていて、聞きやすい。
ユダヤ人が悪いって話じゃなくてシオニズムに問題があるし、多くの物語がシオニズムの都合の良いように作られていたってことが私もショックというか、そこに気づけなかったことが悔しい。
陰謀論的なことと言うより構造的な歪みだと思っていて、気づいたときに正さないと「あのとき何もしなかった」って後から責任を負わされるだろうな、と。未必の故意みたいに。
言うて官邸や外務省や防衛相にメールするくらいしかできてないけど。
BDSもできる範囲ではやれているか。
いつまでも部外者や傍観者でいられるなら良かったのかもしれないけど、どこかで関わって関係者や当事者として席に座らせられる気がしている。
納得はいかないかもしれないけど、その納得のいかなさこそ中動態の世界の入り口というか、アディクション当事者が感じている日常なんだよね。
【イベント情報】
来たる12月1日の文学フリマ東京39
東京ビッグサイト西3・4ホール
ブース:ぬ-23のステラーブックスにて、私の詩集『死にたくなくなる薬を飲んでまで』が頒布されます!
こちらのWEBカタログにも載っているのでぜひお近くにお立ち寄りの際は見に来てくださいね。
https://c.bunfree.net/c/tokyo39/w/ぬ/23